共感

共感を集めればよい、というものでもない。負の感情を引き出す共感だってある。
それを扇動、ともいう。多くの人は普段、負の感情を抑え込んでいる。何らかのきっかけ、理由でそれを開放していい、となれば途端に大声で叫び始める。


理に訴える共感、というのもあるのだろうが、理に訴えてさらに情を動かすようでなければ大きな力にはならない。憎しみ恨み、の方が強い原動力となる。けれどもそれは対立を生むだけだ。


おそらく、歴史が動くような場面もそうなのかもしれない。そうだとしても、ごく当たり前の日常をよりよくするために暴れても仕方がない。
共感、というのは少々曲者だと思う。