お金のためだけ？

お金のため、というより、生活のために働いている。みんなそうだろう。いい生活がしたいから、より収入が欲しい。

では、お金のためだけ、かと言えばそうでもない。稼ぐためなら何をしても構わない、と割切れるのはごく少数の人だ。ほとんどの場合、自分のやっていることになんらかの意義を見出したがる。

そもそも、人間の精神は、他人をいっさい顧みなくても平気でいらられるほど強靭ではない。程度の差こそあれ、互いによりかかっていないと生きていけないようになっている。だから家族があり、社会があるのだろう。
　
であるなら、他者を思いやる気持ち、だって、本能、とまでいかなくても、それに近い気持ちとしてもつているはずだ。仕事を通じて世の中のためになりたい、という気持ちが、むしろあって当たり前だ。この言葉はきれいごとではない。でも自分が多少でも追い詰められたとき、どこまでその気持ちにを大切にできるかが、その人の人格、であると思う。