なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

勉強は役に立たないか

2013-12-30 14:37:32 | インポート
 学校で習ったこととは全く無縁の世界で仕事をしていたこともある。
だが、勉強は役に立たない、などと思ったことは一度もない。

 「解の公式覚えたってなんの役に立つんだ」という人は多い。この問いに対する答えは、「二次方程式を解くのに役に立つ」だ。それ以上でもそれ以下でもない。そもそも日常におけるご利益を期待する方が非論理的、だ。

 学問は、非常に時間をかけて積み上げられてきた、人類共通の認識だ。これを離れると、たちどころに意思の疎通など吹き飛んでしまう。今だって、歴史認識問題、なんて騒いでいるけど、共通の認識なんで得られるわけがない。主観でふり返るだけだから。

 言葉が通じて、文字が書けて、計算ができる。論理を架け橋にすることで話が通じる。学問は形を伴なわないインフラストラクチャーだ。あまねく行き渡っていないとうまく機能しない。だから、今日明日の目の前のごはんだとか人の気持ちだとかに影響力を持ち物ではないし、持つ必要もない。

 かといって神輿を担ぐメンバーが、「オレだけ力抜いたって関係ない」と、思ってしまったらひっくりかえってしまう。みんなでかついでいるんだ、という意識をもっとはぐぐまなければならないと思う。