The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

古い記事ですが『夜の来訪者』再掲です

2018-07-09 | 海外ドラマ
“An Inspector Calls”

BBC One 2015年放送

古い記事ですが、2年前の丁度今日(2016年7月9日)にアップした拙記事です。
こんな古い記事ですが、常にご訪問頂いている様ですし、時に(多分再放送があったと思われる
日の後)等は驚くほどの閲覧を頂いています。

丁度2周年を迎えますし、自分の中でもとても気に入っているドラマでしたので、この機会にご存
知なかった方にも触れて頂ければ嬉しいと思い再掲致します。

↓ こちらが概略を書いた記事です。
BBCドラマ「夜の来訪者」視聴感想少し

大変地味ではあるのですが、ジックリ見せてくれる名作だと思っています。
この様なドラマに興味を持たれる方が多い事を知って、我ことの様に本当に嬉しい思いもありま
す。 偉そうですが・・・(汗)

もっと多くの方にご覧頂きたい所なのですが、放送の機会が少ない様なのは残念な事です。
その上、DVDも今のところUK版のみの様ですし・・・(もしかしたら日本版も出ているのかしら?)


↓ こちらがtrailerです
https://youtu.be/bWvwdxJeYCc


ところで、
話が逸れるのですが、このドラマで警部を演じているデヴィッド・シュ―リスは ようやくHuluで
配信始まった”Fargo/ファーゴ” S3にも出演しているのですが(これも以前ご案内致しましたが)、こ
れが全く違うんですわ。 薄気味悪い悪人ズラで・・・・。 別人の様です。
あと少しで観終わりますので、又機会があれば書いてみようと思っています。






6 コメント

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Unknown (モグモグ)
2018-07-11 17:47:22
名作ですが、再放送は、観るのが辛いので、観ていません。これは、元気な時しか観れない類いのドラマかもです。余りに救いがなくって。英国の俳優は、役によってガラリと顔が、変わりますよね。ジェイムス-ノートンも、ハッピー-バレーの悪人役の凄い事!イメージ変わっちゃって、元に戻れない(泣)。これも凄いドラマですよね。見てて苦しくなってきます。そう言う時は、ノー天気な米国ドラマに逃げたりしてます。いや、凄い国です。
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>Unknown (Yam Yam)
2018-07-11 21:04:01
モグモグさん、
仰る通り地味だし、なかなか重いドラマです。 このタイプのドラマは好み大きく
分かれるところだと思うのでご覧になる方も多くないと思っていました。
ところが、2年経っても常にお訪ね下さる方が多い事に驚きます。
予想以上にご覧になる方が多い事が分かり、又その後の想いも多岐に渡るのだと推
測され、そのせいでワタクシの様な末端ブログまで辿り着いて閲覧下さるのだと思
い有難い事だと思います。又単に暗い、重いだけではなく 視聴者に投げかけられ
た問い、各人に委ねられた余韻等を含む重厚に作られている英国ドラマに興味を持
つ方も多いのだと気づきます。
勿論アメドラにはアメドラの良さがあります。最近結構観てますよ。
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原作を読みました! (篠田真由美)
2018-07-13 08:09:03
 岩波文庫を取り寄せて読みました。すごくタイトできっちりしたお芝居でした。テーマ的には階級社会の悪を非難する、社会派的サスペンスではあるのですが、大きな悪意も殺意もないまま、ついに人を死に追い詰めてしまうという意味では、現代のネットいじめなんかとも連想が働きます。
 それから、確かに警部の正体が最後まで謎めいたままなので、演じ方によっては彼が「悪魔」にも「天使」にも思え、超自然的な味わいがあるところも、ただの社会派告発劇ではない、独特の味わいを感じさせます。
 若者に対して「俺はすべてわかってるんだよ」的なことをいう父親の予言がことごとく外れ、タイタニックは沈み、二度の世界大戦が待ち受けているというのも、なかなか怖いです。

 面白い作品を紹介してくださって、有り難うございました。文庫解説によると、ずいぶん昔にも映画化されているようです。ドラマ版も見てみたいものです。
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>原作を読みました! (Yam Yam)
2018-07-13 15:02:31
篠田先生、
あ、原作お読みになったんですね。 ご紹介しておきながら自分は途中まで読んで挫折したままというヘタ
レです(恥)
ドラマで視覚化した分それそれの心情が分かりやすく描かれている様な気がします。 
意図せずとも周囲を傷つけてしまうかもしれない事を改めて気づかされたり、又この時代の階級制度に対
する痛烈な批判と共にミステリアスな要素も含め色々と考えさせられる内容だと思います。
原作ではどう描かれているか分かりませんが(だから、ちゃんと読めッ!ですね、はい)、ドラマでは最後に
息を引き取ったエヴァのベッドの傍らに座るグールが エヴァの手を優しく包み込むシーンで胸が痛くなり
ます。 人の生死は変えられないのでしょうが、最後のグールの優しさでエヴァの魂も少しは癒されるので
はないかと・・・・。 やはりグールが神なのか悪魔なのか余韻を持たせていたと思います。
出来れば是非ドラマをご覧頂きたいと思います。 お薦めです。

毎日異常な暑さが続きますので、先生におかれましてもどうかお身体ご自愛下さいませ。
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ブログに書きました (篠田真由美)
2018-07-14 16:25:09
本日7月14日づけのブログに、「夜の来訪者」の感想を書きました。ただしプロットを途中までばらしているので、ネタバレ回避の方はお許し願います。

ちなみに戯曲はすべてブルジョアの食堂内で進行するので、ラストシーンはドラマのオリジナルですね。
あらすじだけだと、たとえばエヴァの知人が刑事に化けた復讐劇、みたいな解釈も可能ですが、ここはやはり超自然説を採りたいところです。それにこのブルジョアオヤジ、この先痛い目を見ることになりますよ。タイタニックは沈むし戦争は来るし。
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>ブログに書きました (Yam Yam)
2018-07-14 19:01:43
篠田先生、
ブログ拝読させて頂きました。
原作を途中放棄していたヘタレですので、読ませて頂き良く分かりました。
やはり病院のシーンはドラマのオリジナルなんですね。 でも、あのシーンで随分救いが
ありましたので個人的には好きなシーンでした。 そして、このシーンでグールの正体が
よりミステリアスになった様な気がします。より”神”に近い存在なのではないかと感じさ
せられて。
かなり前の舞台上演映像を一部見たのですが、当然のこととはいえ食堂での演技だけでし
た。ドラマはエヴァと家族それぞれの関わりが映像で示されていたので エヴァの哀れさ
とそれぞれの家族たちに非道ぶりがより鮮明に描かれていた様な気がします。
そして、ドラマではオヤジはもうどうしようもないけど、息子と娘は心を入れ替えて再
起出発の気配があった様な気がして、そんな面でも救いがあったんですが、原作は厳しい
ままで終わりなんですね。タイタニック沈没や戦争の気配も感じさせられるとは・・・。
ドラマの再試聴も大分前のこととて既に霧の彼方(早ッ!)ですし、今更ですが原作も
ちゃんと読み直しをしなければ・・・ですね(汗)
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