The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『オーロラの彼方へ』 2000年

2020-03-27 | 映画
”Frequency”


随分前一度TVで観た事があるのですが、先日再放送していて久し振りに再試聴しました。

原題の”Frequency”は、”周波数”、”しばしば起こる事”等の意味を持ちます。

この作品は、2001年サターン・アウォーズ最優秀ファンタジー映画作品賞を受賞しています。

キャスト、
監督:グレゴリー・ホフリット
脚本:トビー・エメリッヒ
製作:ビル・キャラロ、トビー・エメリッヒ他
製作総指揮:ジャニス・ロバート・チャスキン
出演;
ジム・カヴィーゼル
デニス・クエイド


ドラマ、「パーソン・オブ・インタレスト」で ジョン・ハートを演じていたジム・カヴィーゼルの
若き日の作品です。



1999年、30年振りにニューヨークに珍しいオーロラが出現した夜、ニューヨーク市警察の刑事ジョン・
サリバンは父の形見の無線機を発見し、ある男と交信する事に成功する。
それは、30年前に事故死した父親のフランク・サリバンであった。
消防士であり殉職する正に前日の父親と交信していると気づいたジョンは 事故から救おうと必
死で父を説得するが、当然フランクは信じる事が出来ない。





遂にジョンの話を信じた父は、無事に事故から生還して生き残る事が出来たが、その事で”過去”が
変わってしまい、30年前に終わった筈の「ナイチンゲール殺人事件」の犠牲者が3人から10人に増
えており、自分の母親もその犠牲者となってしまった事に気付いたジョンは父親と協力して過去と
現在の両方から犯人の情報を得ようと試みる。
ただし、通信が何時まで続けられるか分からないという状況の元、タイムリミットもあり必死で殺人
犯を追い詰めようとする。

父の命を救うという事で過去を変えた事によるタイムパラドックスが起きてしまうのですが、無線
を通して30年の時空を繋げ、父と息子がタッグを組み事件を解決するという、SFではありますが
ファンタジー、家族愛、アクション、二転三転するサスペンスと色々な要素が詰め込まれた贅沢な
作品であった事に改めて気付きます。

無線を通じて30年の時を隔てた父と息子の会話は、もう涙、涙・・・・。

ビックリする、感動的で幸せなエンディングで、又もや涙・・・・。

セット、衣装、メイクを通して30年という時の流れを感じさせる映像で見事表現しています。

「隠れた名画」と言われていますが、本当に感動的で素晴らしい作品と感じました。
後味も爽快な良作でかなりのお気に入り作品です。

ジム・カヴィーゼルも「パーソン・オブ・インタレスト」の時はクールで渋い雰囲気でしたが、流石に
若くて、これはこれでカッコ良く 良い味を出しています。

↓ trailer はこちら(古い作品で画像はあまり良くありませんが)
https://youtu.be/gqSeVHvhoss

久々にDVDを購入して永久保存版にしたい作品でした。