7月6日(土)に古宮城の整備活動が行われました。
昨年度新城青年会議所さんの企画で「地域の宝物みがき」として古宮城の整備活動を行ってくださいました。
この時は、西側の整備で終わりました。終わってみると今まで見ることのできなかった地形が判るようになり、
「なるほど、ここはこういう機能だったのか。」
と、よくわかりました。

※堀の形状がよくわかるようになりました!
と、大変好評(城好きに)だったので、折角地権者の方の了解を得て実施できたのに1回限りでは勿体無い、と、青年会議所の企画者さんと作手山城案内人の原田純一氏等と話をしてました。
「折角だから手弁当で継続に協力を呼びかけようか。」
と、なり、今回の実施に至ったわけです。
ただ、組織でもなく、何かの看板を使ってやるわけでもない活動にどれだけの賛同が得られるのか。
駐車場は、暑さは、雨天時の連絡は、準備は、保険は・・・、と、考えていくと、心配の種は尽きません。
「まぁ、今年は初めの年だから、完全手弁当で趣旨に賛同してもらえる人達で小さくやろう。で、まずは3年程度継続してみて様子を見よう。」という原田氏の意見は至極妥当な結論であり、今年度はその方向で実施することとしました。
実際、ほとんど告知せずにどこまでできるのか。
やはり地元の人に理解してもらわないと、ということで、どこまでくるのかわかりませんでしたが、皆さん徐々に集まっていただけ、地元の方が草刈り機持参で10名ほど。

地域外の応援勢も、色々と都合をつけてくださり徐々に集まっていただくことができて6名程度。
お陰さまで15名程度で作業することができました!
中には、わざわざ名古屋から電車とタクシーを乗り継いで参加、という方も。
ほんと、ありがたい限りです。ありがたや、ありがたや。
さて、今回は城の東側に取り掛かることとしました。

※指の部分。左側は昨年度実施。植林により陽が入らず、雑草もさほど伸びてないので今回はパス。
まず、神社から登っていくと右手に出てくる三日月堀の作業前。

わかりにくいので、もう少し引いてみると、こんな感じ。

作業後はかなりはっきりと堀の形状がわかるようになりました。

ここを東郭の東虎口上記写真の奥になる)から見ると、綺麗に土橋が現れています。そして、堀の全面にある帯郭が、なんとなく関東でよく見た馬出的な感じにも見えてくるから不思議。

こういうものは、縄張図を自分で書くようなセミプロならともかく、見て回っている人達からすると、草ぼうぼうだとわかりにくいのです。これが、草が無くて見えるようになると、いろんな見方ができるのが素敵です。
古宮城最大の見所、両袖枡形虎口を通過して入る東郭部分は、作業前こんな感じ。

作業後の写真を撮り忘れましたが、現在、かなり歩きやすい状況になっています。
東郭の東側にある虎口部分は、作業前は何だかわかりません。

しかし、作業後はこう!

完全に虎口の形状が現れました。この写真の方向ではわからないのですけど、この虎口もかなり大きな枡形のような感じになっています。
そこから下に下りる馬場の作業前。

作業後は、

こんな感じになって、白鳥神社境内から難なく歩いていけるようになりました。
実際の作業風景は、自分も作業していたので枚数が少ないのですが、草刈機を持ってみえる方達は草刈部隊として広範囲に下草を刈っていきました。
後、チェーンソーを持っている方はこんな感じで倒木を切り分けていきます。

そして、私のような名古屋で特に下草を刈るなどの技術が無い人間は、切り分けた木を1箇所に集めたり、刈った草を脇へ寄せ歩ける道をつけるなどを行います。
そして、鳥獣害対策で埋めた鹿を狐が掘り出して食べるもんですから、結構骨が落ちてますので、それを回収して深く埋める。(今回は拾ってしまいました。)

回収部隊。ゴミも多いのです。決して怪しげな宗教集団ではありません。

作業時間は2時間。うち休憩を挟むので実質1時間半。
午後の1時30分から始めて、3時30分に終了しました。
心配された暑さですが、さすが作手。標高500mあるので涼しい。下の新城と4度ほど違い、蒸してはいましたが熱中症を心配するような暑さではありませんでした。元々日陰が多いですし。7月でもあの気温。さすが八月以外はコタツがいるという作手の話は伊達ではありません。
地元や近隣からの応援の方々は「綺麗にするまで刈る。」という拘りがあるので、作業を止めましょう、と、呼びかけないといつまでも作業をしてしまうような状況でした。
皆さん「きりがない。」と言ってましたが、途中で止めることは通常の作業ではされないので、無念そうだったのが印象的でした。
遠くから来た皆さんは、古宮城を見るのは初めて、こんな自然の中で作業するのも初めて、という方もいまして、結構、今までの草刈作業の概念とのギャップがあったようです。ただ、やれる範囲内でやっていただければ、それで十分ですし、草を除けたり、踏むと跳ね上がって怪我の原因となる木の枝を除けたりと道を作ってくださり大変ありがたかったです。
さて、この後、40分かけて原田純一氏による古宮城無料ガイドがありました。
40分あると、古宮城を全てぐるりと回ることができます。原田氏のガイドは城の機能的な部分を詳しく説明しつつ、素人にもわかりやすく説明すると評判です。
草を刈ったことで、行き止まり郭がわかりやすくなったり、出入り口が特に無い謎の郭部分も見やすくなりました。
今後、年に1度のペースでこうした活動を続けていけたら、と、考えています。
本ブログをお読みで、作手地域外で古宮城が好きな方。
せっかくですので、一汗掻いてボランティアしながら、好きな古宮城をじっくり見る、というのはいかがでしょうか?次年度以降は、もう少し地域外へ告知・募集を広げることも考えています。
車でお越しの方ならば、湯谷温泉も近くにありますので一風呂浴びて汗を流したり、泊まって翌日のんびりと長篠城とか設楽原決戦場も見ていくことも可能です。
それはそれとして、古宮城に行くなら、今がお勧めです。
ぜひどうぞ。
新城市観光協会を通じて、原田氏にガイドを依頼することも可能です(有料になります。)。
こちらもご利用ください。
(城整備時の原田氏のガイドは無料ですよ!)
昨年度新城青年会議所さんの企画で「地域の宝物みがき」として古宮城の整備活動を行ってくださいました。
この時は、西側の整備で終わりました。終わってみると今まで見ることのできなかった地形が判るようになり、
「なるほど、ここはこういう機能だったのか。」
と、よくわかりました。

※堀の形状がよくわかるようになりました!
と、大変好評(城好きに)だったので、折角地権者の方の了解を得て実施できたのに1回限りでは勿体無い、と、青年会議所の企画者さんと作手山城案内人の原田純一氏等と話をしてました。
「折角だから手弁当で継続に協力を呼びかけようか。」
と、なり、今回の実施に至ったわけです。
ただ、組織でもなく、何かの看板を使ってやるわけでもない活動にどれだけの賛同が得られるのか。
駐車場は、暑さは、雨天時の連絡は、準備は、保険は・・・、と、考えていくと、心配の種は尽きません。
「まぁ、今年は初めの年だから、完全手弁当で趣旨に賛同してもらえる人達で小さくやろう。で、まずは3年程度継続してみて様子を見よう。」という原田氏の意見は至極妥当な結論であり、今年度はその方向で実施することとしました。
実際、ほとんど告知せずにどこまでできるのか。
やはり地元の人に理解してもらわないと、ということで、どこまでくるのかわかりませんでしたが、皆さん徐々に集まっていただけ、地元の方が草刈り機持参で10名ほど。

地域外の応援勢も、色々と都合をつけてくださり徐々に集まっていただくことができて6名程度。
お陰さまで15名程度で作業することができました!
中には、わざわざ名古屋から電車とタクシーを乗り継いで参加、という方も。
ほんと、ありがたい限りです。ありがたや、ありがたや。
さて、今回は城の東側に取り掛かることとしました。

※指の部分。左側は昨年度実施。植林により陽が入らず、雑草もさほど伸びてないので今回はパス。
まず、神社から登っていくと右手に出てくる三日月堀の作業前。

わかりにくいので、もう少し引いてみると、こんな感じ。

作業後はかなりはっきりと堀の形状がわかるようになりました。

ここを東郭の東虎口上記写真の奥になる)から見ると、綺麗に土橋が現れています。そして、堀の全面にある帯郭が、なんとなく関東でよく見た馬出的な感じにも見えてくるから不思議。

こういうものは、縄張図を自分で書くようなセミプロならともかく、見て回っている人達からすると、草ぼうぼうだとわかりにくいのです。これが、草が無くて見えるようになると、いろんな見方ができるのが素敵です。
古宮城最大の見所、両袖枡形虎口を通過して入る東郭部分は、作業前こんな感じ。

作業後の写真を撮り忘れましたが、現在、かなり歩きやすい状況になっています。
東郭の東側にある虎口部分は、作業前は何だかわかりません。

しかし、作業後はこう!

完全に虎口の形状が現れました。この写真の方向ではわからないのですけど、この虎口もかなり大きな枡形のような感じになっています。
そこから下に下りる馬場の作業前。

作業後は、

こんな感じになって、白鳥神社境内から難なく歩いていけるようになりました。
実際の作業風景は、自分も作業していたので枚数が少ないのですが、草刈機を持ってみえる方達は草刈部隊として広範囲に下草を刈っていきました。
後、チェーンソーを持っている方はこんな感じで倒木を切り分けていきます。

そして、私のような名古屋で特に下草を刈るなどの技術が無い人間は、切り分けた木を1箇所に集めたり、刈った草を脇へ寄せ歩ける道をつけるなどを行います。
そして、鳥獣害対策で埋めた鹿を狐が掘り出して食べるもんですから、結構骨が落ちてますので、それを回収して深く埋める。(今回は拾ってしまいました。)

回収部隊。ゴミも多いのです。決して怪しげな宗教集団ではありません。

作業時間は2時間。うち休憩を挟むので実質1時間半。
午後の1時30分から始めて、3時30分に終了しました。
心配された暑さですが、さすが作手。標高500mあるので涼しい。下の新城と4度ほど違い、蒸してはいましたが熱中症を心配するような暑さではありませんでした。元々日陰が多いですし。7月でもあの気温。さすが八月以外はコタツがいるという作手の話は伊達ではありません。
地元や近隣からの応援の方々は「綺麗にするまで刈る。」という拘りがあるので、作業を止めましょう、と、呼びかけないといつまでも作業をしてしまうような状況でした。
皆さん「きりがない。」と言ってましたが、途中で止めることは通常の作業ではされないので、無念そうだったのが印象的でした。
遠くから来た皆さんは、古宮城を見るのは初めて、こんな自然の中で作業するのも初めて、という方もいまして、結構、今までの草刈作業の概念とのギャップがあったようです。ただ、やれる範囲内でやっていただければ、それで十分ですし、草を除けたり、踏むと跳ね上がって怪我の原因となる木の枝を除けたりと道を作ってくださり大変ありがたかったです。
さて、この後、40分かけて原田純一氏による古宮城無料ガイドがありました。
40分あると、古宮城を全てぐるりと回ることができます。原田氏のガイドは城の機能的な部分を詳しく説明しつつ、素人にもわかりやすく説明すると評判です。
草を刈ったことで、行き止まり郭がわかりやすくなったり、出入り口が特に無い謎の郭部分も見やすくなりました。
今後、年に1度のペースでこうした活動を続けていけたら、と、考えています。
本ブログをお読みで、作手地域外で古宮城が好きな方。
せっかくですので、一汗掻いてボランティアしながら、好きな古宮城をじっくり見る、というのはいかがでしょうか?次年度以降は、もう少し地域外へ告知・募集を広げることも考えています。
車でお越しの方ならば、湯谷温泉も近くにありますので一風呂浴びて汗を流したり、泊まって翌日のんびりと長篠城とか設楽原決戦場も見ていくことも可能です。
それはそれとして、古宮城に行くなら、今がお勧めです。
ぜひどうぞ。
新城市観光協会を通じて、原田氏にガイドを依頼することも可能です(有料になります。)。
こちらもご利用ください。
(城整備時の原田氏のガイドは無料ですよ!)