長篠落武者日記

長篠の落武者となった城オタクによるブログです。

のき山学校で水鉄砲合戦!

2017年07月02日 | 奥三河
本格山城で行う極寒の水鉄砲合戦を設楽城で行って、大盛り上がりだったのは昨年の12月。
こんなクレイジー企画は日本でも初と言って良いのではないかと。(当社調)
しかし、この企画者達には子持ちが多かった。


「この楽しさを子ども達にも体験させたい!」
「地域の歴史を子どもに伝えられるのでは。」
「体験することで歴史にも興味が湧く子が出るのでは。」

と、あれこれ述べる。

たぶん、私をはじめ、
『自分たちだけが楽しむのは気が引ける。』
と、いう後ろめたさを隠していただけの発言ではないかという疑念はありましたが。。。

前回の水鉄砲は、ゴミが入って、ほとんどがこわれてしまいました。
そうなるとドカンと一発ぶっぱなす、昔ながらのタイプの方が効果が高い。

せっかくならば、それを手作りするワークショップと併せて水鉄砲合戦をやってみるのが良いのではないかと思っていたら、ひょんなことから東栄町にある体験交流施設「のき山学校」を運営するNPO法人てほへさんから「うちでやってみませんか?」というお誘いを受ける。

渡りに船とはこのこと。

幸い、Sさんといういろいろな手作りワークショップに長けた助っ人もあり、7月2日に開催しました。
水の飛距離を考えて塩ビパイプで作ることとしたため原価があがる。最初、一つ千円になってしまいました。
それをSさんが大量発注などで必死に原価を抑えたことで、儲けなしのお一人様1,500円で昼食付、作った水鉄砲お土産、水鉄砲合戦付き。
一人1,500円というものの、家族参加となると相当に値段が上がってしまう。
ので、ぎりぎりまで原価をSさんが削り込んでもらいました。

15名募集のところ、結果、27名が応募いただき、折角なので全員に御参加いただきました。


皆、真剣に工具を扱う。




そして、無事に完成して、昼飯前にすでに盛り上がる男児。


昼食は羽釜で炊いた炊き込みご飯とお味噌汁。そして漬物。
おこげが子供に大人気。


そして、いよいよ、午後は合戦タイム。
本当は設楽城というほんとの山城を利用したかったのですが、水の手や資機材の関係で旧小学校を活用した「のき山学校」の裏山で行うことにしました。

丁度高低差があって、城の入り口に似たところがあったので、そこを利用。
まずは、子ども達を優先することを大人に了承を得て行う。
攻め手2に対して守り手1。


しかし、攻め手の頑張りで守備側の大将に見立てた印を濡らされてしまい、第1戦は終了。

次は大人の戦いですが、第1戦の守備側の子供たちが悔しがり過ぎているので、第2戦も参加。


大人も真剣で、ものすごい勢いでの転倒者が発生して大けがしたかとひやりとしましたが、見事な受け身で擦り傷も負わなかったようで一安心。

第3戦は子ども対大人。
子どもはどれだけ濡れても死なないルール。大人は濡らされたら審判に死亡宣告される。
そのため、攻城側の大人は守備側の大将に見立てた印を濡らすしかない。子供は数が多いので絶対有利。

「絶対的に不利ですが、子ども相手ですから、そのあたりを考慮してくださいね。」

と、暗に子供に譲ってやってねと、大人の対応を期待したのですが・・・。

試合開始と同時に、大人達は崖を猛スピードでよじ登って突進。

※画像もすごいスピード感が。

連射が効かない特性を逆手にとって、先発の討ち死覚悟で

「狙うは敵の大将首のみ!」

と、大坂攻めの時の真田幸村のような攻撃で守備側を撃破。

あっけにとられる子供たちと審判員。
『大人気ない』
と、いう言葉を思い出す。

子ども達よ、そんなに世の中甘くない、ということなんでしょう。

もう、さすがに子ども達も親も疲弊の色が。
第4戦は「乱戦」

と、いうことで、15分限定の水かけ祭り。


今まで負けてストレスが溜まっていた子供たちが、親たちに水をかけまくって憂さ晴らし。
丁度熱中症予報も出ていた状況だったので、気持ち良い。
若干泥水になっていたのが気になりましたが。

最後ばかりは私も途中から審判をやめて参戦。
びっしょぬれに。

しかし、濡れると楽しい!

と、言う訳で、無事に第1回の水鉄砲つくりワークショップと水鉄砲合戦は終了しました。
最後に、9月24日に設楽町田峯城で行われる水鉄砲合戦の案内もありました。私も裏方で参加予定です。
詳しくは奥三河総合センター(0536-62-0100 9:00~17:00)へお問い合わせください。

今後は、奥三河歴史と城講座+実際の山城・設楽城での水鉄砲合戦などの企画をやってみたいものです。

そして、大人向け「極寒の水鉄砲合戦」もご期待ください。

2 コメント

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よくぞやっていただきました。 (きっと)
2017-07-03 19:17:55
お疲れ様でございました。

子供たちにとってはまるで夢のような体験でしたでしょう。
今から50年前の子供たちは竹で作っておりましたので
懐かしく思い出しました。

いろいろなところで続けていただきたい、というかもっと大っぴらに宣伝されないのですか?
またまた気づくのが遅れてすいません。 (うらにわ)
2017-07-12 23:38:53
きっとさんご無沙汰しております。
奥三河の各城で水鉄砲合戦シリーズを行いたいと思ってます。設楽城のものにも協力予定です。
子供たちが楽しめる企画を立てていきたいものですが、まだまだ運営能力に不安があるのです。
そのため、少しずつやってる最中です。
来年くらいには運営体制を整えたいと思ってます。
その頃には大ぴらにしたいです。

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