長篠落武者日記

長篠の落武者となった城オタクによるブログです。

設楽原ボランティアガイド講座 第3回

2013年11月25日 | 奥三河
なかなか日程があわず、第1回・第2回と欠席して、第1回は補講をしてもらった設楽原ボランティアガイド講座の3回目。

3回目は観来館(みにこんかん)での現場研修でした。

ちょうど鳳来寺山のもみじ祭りをやっているときでして、人出がすごい!
車の数とかもハンパ無いし、人も「え?こんなに?」という量。まぁ、普段込み合う時期には行ってないので知らなかっただけかもしれませんが、丁度行楽日和に恵まれて人出も多かったようです。

※うーむ。写真では人が写ってない。。。実際には人が沢山いたんですよ。タイミング悪い写真撮ってしまった。。。

鳳来寺参道の入口にある観来館(みにこんかん)は、ちょっとした休憩スペースとギャラリーなどがあります。現在、11月の展示として「山家三方衆の戦国時代 奥平氏と菅沼氏」が行われており、ボランティアガイドの受講をされている方がその展示に関り、案内をされているとのことで、その方の案内を聞きつつ、ガイドの実地研修を見る、というものでした。





こんな感じで、年表が作成されてこの地域の歴史がコンパクトにまとめられています。山家三方衆というこの地域の領主層が、巨大勢力に挟まれて、あっち行ったりこっち行ったりしてわかりにくいので、それを整理した、というのが今回の展示趣旨とか。実際、勢力図が色分けされていてわかりやすかったです。

メンバーの方のガイド講座を私を含む別の方が聞きました。
その後、湯浅主任学芸員から、その方の説明方法に対するアドバイスを聞き、我々も実際の説明方法とその改善点を学びました。

主な内容としては、
・全てを話そうとしないこと。ポイントは絞る。
・相手が興味を持ちそうな部分を見抜くこと。
・相手の時間や興味を持ちそうな部分は説明前に聞いてしまうこと

と、第1回目の講義内容で教授されいていた部分が、まさに改善点として指摘されていました。
やはり、場数を踏んでないと、どうしても、上記の3点は陥るようです。自分がやっても同じことになるでしょうね。大変参考になりました。また、わざわざ解説役を買って出てくださった方にも感謝です。

今回の展示で私が最も興味を惹かれたのは、鳳来寺山にまつわる話。
①奥平貞勝が石橋家という有力な家を粛清した際に、逃げた子どもが鳳来寺山に逃げ込んだのですが、結局騙されて殺害されます。その供養等が山頂駐車場から鳳来寺山へ向かう途中にある、自分も良く見ていた目立つ場所にある、という話。石橋家の話もその場所も別々に認知していたのですが、それが繋がったので、へぇ~~~~、と感心してました。
②雨山合戦で菅沼定円がやはり鳳来寺に逃げ込むのですが、巴坂のあたりで追いつかれて殺害されます。その碑がある場所の写真を見て「ええ!今まで何回も登ったけど、そういや、あったようなないような・・・。」と、いう感じで、同じくへぇ~~~、と感心。

まぁ、自分がこのように食いついていたわけですが、湯浅氏はそうした我々の反応もちゃんと観察しており、
「どのあたりで皆が食いついたか見てましたか?やはり鳳来寺へ登る人達が多い場所だけに、現地に関する話が一番興味を惹きやすい。その場所のエピソードと言うのは大事です。」
とのこと。

納得。

思わず大きく『うんうん。』とうなづいてました。

なかなかガイド一つとっても難しいものですねぇ。

後、深く知りすぎると、通常の人が知らないことに気がつかずに知っているものとして話してしまい、聞いているほうが混乱する場合があるので要注意、という指摘もありました。
これは、自分などは自分が気に入ったところを深く掘って調べているだけに、ドキッとする指摘です。気をつけねば・・・。

やはり、湯浅氏の初めの5分程度でさらりと見所だけを話して、後はご随意に、深く知りたければ質問してください形式が優れているのだなぁ、と、思った次第です。
そこまで行くには、経験が必要でしょうけど。

ま、そんなこんなで第3回は終了しました。実際の状況を見ながらの研修は、やっぱり違いますね。面白かったです。

さて、今年は暑い時期からいきなり寒くなっただけに、紅葉が綺麗です。

赤だけでなく、銀杏の黄色が多いのも参道の特徴。ずいぶんと長く暖かい時期が続いたので、紅葉も遅めでまだ楽しめそうです。

ぜひ、新城へお越しください。