田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ボンベイ・トーキーズ(Bombay Talkies)

2019年09月22日 16時20分17秒 | 日記

「ボンベイトーキーズ」の画像検索結果

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 ゲイであることを隠さず生きる男、悩める役者に訪れるひらめきの瞬間、ダンサーを夢見る少年、そして父の最後の望み。ボリウッド発、4つの作品からなる短編集。(netflix ウェブサイトより)

<2017年6月30日 netflix鑑賞>

 

 

 

 短編を集めたものなのですが、わりと見ごたえがありました。

 第一話は、上には「ゲイであることを隠さず」とありますが、私には主人公が自分のアイデンティティに悩んでいるように見えました。ちゃんとした女性と結婚し、それなりに成功している男性が、自分の中の「ゲイである部分」が抑えられなくなってくる感じ。結婚してもなんとかなるだろう、そう思っていたのにそうは行かなくなってきた、そんな感じです。古風な父親も登場して、なんとなく重いお話でした。

 第二話は、ちょっとした不条理劇でした。私は凡人なので、どこまでが幻影で、どこまでが現実なのか、あるいはぜ~んぶ幻なのか、わかりませんでした。そういう前衛的な才能はないので、こういう類の作品はつらいですね。

 第三話は、女性歌手シーラに憧れる少年のお話。個人的にはこれが一番好きです。体も小さく、運動音痴な少年(小学校中学年くらい)は、歌手・ダンサーとして成功しているイギリス出身のシーラに憧れています。ちなみに彼女の成功と苦労話は映画化もされています。でも厳しい父親は、少年がいくら「サッカーは苦手だ」と訴えても聞く耳を持たず、「男の子はサッカーをやるもんだ。お前のサッカー教室にいくら払ったと思ってるんだ!」と怒鳴り散らすばかりです。また、少年には姉がいるのですが、姉が「学校の遠足で〇〇寺へ行くから、費用を払わなくちゃ行けないの」と訴えても「今度俺が連れて行ってやる」と言うばかりで、女の子にはちっともお金を出しません。腹が立ちますねぇ。隠れてシーラのポスターを貼る少年。ある日、両親が出かけている間、お姉ちゃんと、シーラの歌を格好もまねて歌って遊んでいたところに両親が帰宅。ウケる母親と対照的に、みるみる顔をこわばらせた父親は「女の格好なんかして!」と息子を張り倒してしまいます。こんな小さい子なのに。第一話の父親と言い、インドの父親たちって、なんでこんなに偏見に凝り固まっているのでしょうね。もちろん、皆ではないでしょうし、そう育てられただけなんでしょうけれど。でもね、少年はメゲません。だって好きなものは好きなんですもの。ラストはとっても素敵なシーンでした。それから先はわからないでしょうけどね。

 第四話は、アミターブ・バッチャンに会うための逸話。重病の父は、大事な酒(梅酒みたいなものを自分で作ってあるのか、あるいは母親から受け継いだものだったのか、ともかく大事な飲料)を「なんとかしてアミターブ・バッチャンにこれを飲んでもらってくれ。そうすれば、わしは心置きなく死ねる」と、最後の願いを息子に託します。なんでも、自分の父親も当時の憧れの人に口にしてもらい、寿命が延びたんだとか。親孝行が奨励されるインドでは、聞いてしまった以上息子たるもの、行動を起こすしかありません。アミターブ・バッチャンに一目会って願い事をするために、息子の珍道中が始まります。

 とまぁ、こんな感じです。インドのスターって、日本とは桁違いですよね。アミターブ・バッチャンに会うために全国からいろんな人たちが野宿(?)していて、会うまでは帰れないからバイトまでしながら待ってる(笑)。そうすると、そういう人をターゲットにした商売も成り立っていて、出店とかあるのです(笑)。文化って、本当に様々ですね。休みも取らずに働く日本人とはえらい違いです。もちろん、インドにだってそういう人たちもいるでしょうけれど。

 この映画の出色は、エンディング。インドの名だたるスターたちが出てきて歌い踊るのです。この映画に出ていないスターたちも勢揃いです。最初はアーミル・カーン、さすがのオーラ。素敵なジャケットを着ています。アクシェイ・クマールやジュヒ・チャウラー(彼女は「ラジュー出世する」でシャー・ルク・カーンの相手役だった)、サイファーリー・カーン、若くして亡くなってしまったけれど「マダム・イン・ニューヨーク」のシュリ・デヴィさん、プリアンカー・チョープラにアーミルさんの甥っ子イムラン・カーン、カリーナ・カプールやランヴィル・シン、「オー・シャンティ・オーム」のディーピカちゃんや今は懐かしい「スラムドッグ・ミリオネア」のみのもんた役アニール・カプールにシャーヒド・カプールも加わったかと思えば、”オオトリ”には満を持してのシャー・ルク・カーンの登場です。この時のシャールクの貫禄ったらありません。余裕の笑みを浮かべて佇む姿、私その場にいたらきっと失神していたことでしょう(笑)。「ボンベイ」なので、たぶんこのショウはボリウッドスターだけです。ラジニカーントなどは含まれないようです。どちらにしても、映画の内容ごと吹っ飛んでしまうほどの強烈なエンディング・ショウでした。あ~、見てよかった!

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