田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

15時17分、パリ行き(The 15:17 to Paris)

2018年04月12日 16時22分27秒 | 日記

The 15:17 to Paris Poster

The-15-17-To-Paris

「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッドが、2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」で現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたドラマ。2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。映画は、幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことができたのかを明らかにする。(映画.comより)

 

 

 

 巨匠イーストウッドの新作、粋な表題にも心惹かれて鑑賞しました。驚いたことに、主役の青年たちは本人なんですってね。ここに俳優を持ってこなかった巨匠の勇気に脱帽です。しかもしかも!後から知ったのですが、周りの人たち、例えば首を撃たれて重傷を負った男性やその奥さん、その他の乗客や救急隊員、駅員さんなども本人なんだそうですね!こんなこと、巨匠でないとできないことだったでしょう。聞いたこともない新進監督だったらみんな断っていたかもしれない。個人的には巨匠だったから許された撮影方法だったと思います。

恥ずかしながら、この「タリス銃乱射事件」を知りませんでした。で、最近シンプル志向の巨匠なのですが、私自身そこまで成長していないゆえか、今作品はその「シンプルさ」にイマイチついてゆけなかった感じがしました。映画全体が淡々と進み、物語にメリハリがないように感じられ、すぅーっと鑑賞してしまいました。後から「クライマックスで奇跡が起きた」と知って「そんなシーン、あったっけ」と思った次第です。アホですみません。

子供たちの成長過程における”落ちこぼれぶり”はなかなか興味深かったし、お母さんたちもいい人たちでしたね。でも、”なじめない場所”って誰にもあって、そこんとこ自分が譲れなければ、徹底的に戦うか生きる場所を変えるしか生きてゆく方法はないのであって、まぁそれは「あること」かなって思ったし、大きくなった男の子たちが自分の好きなことに関しては、貪欲に先生に資料を求めたりしているのを見て安心したりね。賢いんですよ!まぁ所々ツメが甘いゆえ、失敗することもあるのですが、それは多分治らないからそういう人生を受け入れていくしかなくて(思いっきり自覚して変わってゆくか)、そんな人生の延長線上で起きた今回のテロ未遂事件。とっさに向かって行く主人公の若者たちを描きます。そこで起きた”奇跡”が余りに映画的に普通で、私はスルーしてしまいました。よく考えるとすごい奇跡なのですが。

いい子たちだったんですね、元々。それに軍隊に入っていた、ということも大きかったでしょうね。私は彼らのように強くないですが、人生の残りが少ない今、自分に出来ることがあるのなら突進して行くかな、とも思ったりしました。特に小さな子がいたりすると、身を挺するかな(変なこと言ってすみません)。ところで、一夜にしてヒーローになった彼らは、今何をしているのでしょうね。誰かご存じの方、いらっしゃったら教えて下さい。あ、普通に軍人やってるか・・・。

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