田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

凪待ち

2019年08月13日 16時53分24秒 | 日記

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 「孤狼の血」の白石和彌監督が、香取慎吾を主演に迎えて描くヒューマンサスペンス。「クライマーズ・ハイ」の加藤正人が脚本を手がけ、人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生を描く。無為な毎日を送っていた木野本郁男は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓と彼女の娘・美波とともに亜弓の故郷である石巻に移り住むことに。亜弓の父・勝美は末期がんに冒されながらも漁師を続けており、近所に住む小野寺が世話を焼いていた。人懐っこい小野寺に誘われて飲みに出かけた郁男は、泥酔している中学教師・村上と出会う。彼は亜弓の元夫で、美波の父親だった。ある日、美波は亜弓と衝突して家を飛び出す。亜弓は夜になっても帰って来ない美波を心配してパニックに陥り、激しく罵られた郁男は彼女を車から降ろしてひとりで捜すよう突き放す。その夜遅く、亜弓は遺体となって発見され……。「くちびるに歌を」の恒松祐里が美波、「ナビィの恋」の西田尚美が亜弓、「万引き家族」のリリー・フランキーが小野寺を演じる。(映画.comより)

 

 

 

 普段はそれほど邦画を見てないつもりなのですが、なんかうまく時間が合って鑑賞する運びとなりました。これも縁なのでしょう。香取君は、少し前に「クソ野郎と美しき世界」で本人役をやっているのを見ました。あんまり知らなかったのですが、”こういう絵を描くんだ”と認識した機会でもありました。

 さて、今回は”自分でもダメだ、ダメだと思いながらも賭け事から抜け出せない男”を演じておりました。偉丈夫で、見栄えもする。まだ若いし、実はいい奴で仕事だってできる。女にもモテる。何が不満かと思うほど恵まれた人生で、それでもどうしようもなく、足が洗えなくて、また堕ちてゆく。とことん堕ちても、いつも誰かが助けてくれる。だからかな、どんなによくしてもらっても、また堕ちる・・・。

 どうなんでしょうね。本人もつらいんだから、深く共感するべきなんだろうけれど、個人的にはダメでした。いや、香取君はとても上手だったと思います。同棲している女(西田尚美)に(娘を探しているときに)責められても「なんでそんなこと言うんだよ」という言い方がすごくリアルで感動したし、雰囲気もよかったですね、彼は。娘を責めてばかりいる母親(西田さん)は「どうよ」と思いましたけどね。彼女が地元でアイドル扱いなのがとっても不思議で、説得力なさすぎと思ったのは私だけでしょうか。

 それと、助けてくれる人が多すぎ、と思いました。そりゃ香取君の人徳なんだろうけれど、これほど次々とお金を援助してくれる人が現れるものですか?誰にも助けてもらえない私が特別なんでしょうか。たとえ立場の弱い人間であっても、それはほとんどの人が、そう。でもみんな歯を食いしばってがんばっている。吐きそうなほどつらい仕事でも、生きるためにみんな耐えている。少し前に見た「ビューティフルボーイ」で、ヤク中毒(依存)は脳が欲するからもはや本人の意思ではどうにもできない、とは言ってたし、同様なのかもしれないと思うけど、どうなんだろう。

 私は、今でこそおばさんですが、若いころから貧乏育ちゆえの強さがあり、体も丈夫でした。単に根性が卑しかっただけかもしれませんが、人生の早い時期から働き始め、いつも休みなく働き、その辺の男より元気でした。それゆえ、いつも「かわいくない」だの「男だ」だのと言われ続け、体の弱い人や精神的にしんどくなって(長期)休んでしまった女性たちが「上品」だとか「繊細なんだねぇ」とか言われて大事にされるのに比べて「おまえは刺されても死なないよな」とか言われるのにうんざりしていました。休んでいる人の分まで働いているのは、元気に出勤している人なのに。今でこそ当たり前ですが、当時珍しかった”結婚してもやめない女”だったから「お前がやめないから、若い子を採れないんだ」とまで言われ(「今度結婚するんよ」と言った時も「もっとバレないウソ言えよ」って言われたけどね)、育休も取らずに出たら出たでけなされ。だって当時は今みたいに手当がなかったんだもの、生活できないでしょ。もちろん、セクハラはいつの時代も女につきものですが、こんにちのように精神的な病気に関して「真面目な人ほど追い詰められるんですね」としたり顔に言う専門家が嫌いです。じゃぁ壊れずに働いている人は、真面目じゃないんですか?

 話がそれてしまいました。すみません。ともかく、どうしても真面目にやれなかった人が、こんなに皆に援助してもらっているのが信じられないだけです。「あなたは強いから」などと言わないでください。本当に強い人がそれほどいるでしょうか。みんながんばっているだけじゃないんでしょうか。もっと体が弱かったら、意思が弱くてすぐに壊れる人だったら、もっとかばってもらえたのかな、と思わない日はないくらいです。だから、この映画を見ても泣けませんでした。うらやましかっただけです。心底ヒネててすみません。生きてる価値ないですね。

 あと、ネタバレになるかもしれませんが、だめんずに寄りかかっているとはいえ、普通に生きてる女性(西田さん)がなんで突然殺されるんですか。ここは面食らいました。いろんなことがちょっと”映画的”過ぎて、冷めていた私でした。ひねくれた文章、すみません。

 

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