田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)

2016年05月22日 15時32分37秒 | 日記

Spotlight

 新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話を、「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督が映画化し、第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦いに挑む人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出した。第87回アカデミー賞受賞作「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で復活を遂げたマイケル・キートンほか、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムスら豪華キャストが共演。(映画.comより)

 

 

 

 今は数少なくなった「新聞愛読者」としては、こういう記事は注目しますね。結構早起きしてでも新聞は隅々まで読む方なので、こんな記事が出たら必死に読んでしまうだろうなぁ。

こういう種類の事件は、多分今までも題材としてはあったと思うし、根っこは「宗教者に性的純粋さを求める」つまり「清い独身でいること」を強いてきたことが問題だと思っていました。これは、キリスト教だけではなくて、仏教でも昔はそうだったと思うのですが。今はもちろん、宗教者でも妻帯を認められていると聞いていますが(尼さんとかは違うかな。その辺の知識はあいまいですが)、それでもやっぱり起きるというのが悲しいですね。いや決して、独身を強いられていたから仕方がないとか言っているわけではないのですが。

ともかく、地域の信頼を一身に集める立場でありながら、貧しくて気力の弱い子供をターゲットにするなどと、聞くも身の毛がよだつような卑怯さ。宗教が密接に浸透していることが少ない日本ではわかりづらいかもしれませんが、それでもそのまま育って大人になってゆかなければならない子供たちのことを思うと、胸が張り裂けそうです。なんてことでしょう。

また、宗教だけではなく会社組織でもそうだと思うのですが、大きくなればなるほど、批判も大きくなるから、醜聞は隠蔽するしかなくなる。今の日本の企業だってそうじゃないですか。にっちもさっちも行かなくなってから公表する。とにかく、ごまかせるうちはなんとかごまかそうと。それが他人の人権を侵すものであってもお構いなし。人間って本当に罪深い。

映画自体は本当に地味に仕上がっています。個人的には、もう少し盛ってでも見せ場を作った方が見やすかったんじゃないのかな、と思うほどです。誠実に作ってあるのは理解できるのですが、やっぱり万人に見てもらい、理解してもらうことを考えれば、もう少しメリハリがあったほうがわかりやすかったかも。

最後の最後までつらい映画です。一番のラスト、弁護士のスタンリー・テュッチが「クライアントを待たせてあるんだ」と言って去ってゆくのですが、その先には8歳か10歳か、それくらいの少女が座っているのです。もう、吐きそうでした。

この記者たちはすごいことをやりとげたと思うのですが、現実には手を替え品を替え、場面を替えて同じような事件が起きてるんだろうな、と思うと、やりきれません。言ったところでどうにもならないのでしょうけど。

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