田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

スティーラーズ(Pawn Shop Chronicles)

2016年09月12日 07時44分00秒 | 日記

「ワイルド・バレット」(2006)のウェイン・クラマー監督と主演ポール・ウォーカーが再タッグを組み、アメリカ南部を舞台に、ブラックな笑いやバイオレンスを交えながら、欲望渦巻く男たちの生き残りをかけた戦いを描いた。冴えない質屋の店主やドラックディーラーの金を強奪しようと企む麻薬密売の仲介人、数年前に妻をさらわれた男、プレスリーを崇める無一文の芸人など、いずれもクセのある登場人物たちが、ひとつの巡り合わせによって運命を狂わされ、予測不能な方向へと転がっていく一日を描く。共演にイライジャ・ウッド、マット・ディロン、ノーマン・リーダス、ブレンダン・フレイザー、ビンセント・ドノフリオほか。(映画.comより)

 

 

 

 少し前の映画です。娘が録画したか借りてきたかで「おもしろかった!」なんて言うものですから、ブレンダン・フレイザーとマット・ディロンへの郷愁も手伝って、つい見てしまいました。

すごすぎるお話でした。オムニバスなんですが、最後はそれらがつながる大団円を迎えるという、作りとしてはよくある感じです。ただ、それぞれの登場人物が濃すぎる、エキセントリック過ぎる!pawn shopのオーナーはビンセント・ドノフリオ。

まずは一つ目のお話。ポール・ウォーカーやルーカス・ハース、ケヴィン・ランキンらが演じるヤク中強盗チーム。彼らはみんなすんごくアホで、これから強盗をしようって言うのに「ガソリンを入れるお金がなかったから銃を売った」とか、仲間を車で轢いてしまったとか、ちょっと度の過ぎたアホチーム。白人至上主義のはずなのに「でも黒人も好きだし。いい奴いっぱいいるし」みたいな妙に思想的な話をしたり。それで、なんの脈絡もなく、銃がないルーカス・ハースに銃を与える男が登場するのですが、これがトーマス・”パニッシャー”・ジェーンなんですね!でも横向いてるし、帽子を目深にかぶってるし、ここしか登場しないしで、それとわからないんですね。もっとよく見ておくんだった、って後にさいなまれます。ポールたちに襲われる悪党もノーマン・リーダスなんですが、ガスマスクみたいな被ってて全然わかりません。なにげに俳優の使い方が贅沢なんですね。

第二話はマット・ディロン。新婚旅行中にpawn shopへ立ち寄ったディロンと妻。そこで彼はその昔、自分が妻に贈ったはずのリングを見つけます。妻はそのまま行方知れずで、気になりつつも年月が過ぎ、新しい恋を満喫していた彼は驚きます。つい、新妻を放置して「誰が持ち込んだ?」「いつごろ」と、捜査を始めてしまうディロン。どんどん深みにはまって行きます。新妻、かわいそうすぎる。

そして第三話は「また?」の感があるイライジャ・ウッドの異常者の話。女性をいっぱい監禁してあるんですね。ただ、とても上手に女性を操っていて、ほとんど新興宗教のよう。もちろん、女性たちは檻のようなモノに入れられて、見るも無惨な姿になってます。ただ、「君は特別なんだ」など、言葉巧みに女性の心理をつかんでいて、その辺はなんだかわかる気もします。普段の生活では、そんなに構ってもらえることも、愛でてもらえることもないですものね。

で、これらのお話に、文無しのプレスリー役者ブレンダン・フレイザーが絡み、大団円へと向かいます。いや、心温まるいいお話ではありません。ほとんどあり得ないと思われる変な映画です。アホらしいと言えばそれまで。ただ、妙に豪華な役者たちが大まじめにつまらない(?)ことをやっているのも、いいものです。楽しみましょう!

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