田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

あなたの名前を呼べたなら(Sir)

2019年10月06日 11時06分21秒 | 日記

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 助監督や脚本家としてヨーロッパでも活躍するムンバイ出身の女性監督ロヘナ・ゲラの長編デビュー作。経済の発展が著しいインドのムンバイで農村出身のラトナはファッションデザイナーを夢見ながら、メイドとして働いていた。夫を亡くしたラトナは建設会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭で住み込みで働く予定だった。しかし、婚約者の浮気が発覚して直前で破談となってしまい、広すぎる高級マンションに1人で暮らすことになった傷心のアシュヴィンを気遣いながら、ラトナは彼の身の回りの世話をしていた。ある日、ラトナはアシュヴィンにあるお願いごとをする。そのことから2人の距離が徐々に近くなっていくが……。主人公・ラトナ役を「モンスーン・ウェディング」のティロタマ・ショーム、御曹司のアシュヴィン役を「裁き」のビベーク・ゴーンバルがそれぞれ演じる。(映画.comより)

 

 

 

 インド映画なんで紛らわしいのですが、新作です(笑)。都会の映画館まで行きました。これは、根強くカースト制度が残る国で、身分の違う二人がほのかに好意を持つ物語。それでも、厳しい戒律と人々の偏見を打ち破ることは難しい。時代設定も今現在のお話なのですが、見えない壁の存在は絶対なのです。

 インドでは、いまだに未亡人は一生未亡人でいなければなりません。明るい色の服は着れませんし、人前で踊ることもできません。再婚なんかもってのほか。しかも!なにが驚いたって、両親は主人公の女性(ラトナ)を行き遅れないようさっさと片付けるために、相手が病気であることを知っていて娘に言わずに嫁に出したのです。かわいそうなラトナは、なんと19歳で未亡人です。もう一生結婚できませんし、嫁ぎ先でかいがいしくあらねばなりません。でも、裕福でない家では生活も大変で、ラトナは”口減らし”のため奉公に出されるのです。

 なんということ!日本のように誰もが自由恋愛を謳歌している先進国では、およそ考えられません。19歳で子供もないまま未亡人になってしまったら、一生そのままじゃないですか。ヒドすぎる。恋愛うんぬん以前に、啞然としてしまいました。

 かたやお金持ちの御曹司。しかし、彼とて自由ではありません。お金や家柄があったらあったで、背負うものも大きいのです。人間って、不憫な生き物ですねぇ。私を含め、貧乏人は「あ~もう少しお金があったらなぁ」「もっと働く時間も減らして自由にできるのに」などと思います。でも、お金があっても不自由なのですね、経験ないけど(笑)。

 さて、結婚式が寸前でキャンセルとなり、心寂しい御曹司。優しくて誠実な青年なのですが、傷心です。裁縫が得意で、かいがいしく身の回りの世話をしてくれる若いメイドに、ついつい心がほぐれていきます。でも、社会の目はいつも意地悪なのです。

 欧米の映画のように、すべてを振り切って駆け落ちなんか、しません。こっそり建物の裏で、口づけなんて、しません。男もメイドと適当に遊んで捨てたり、しません。お金持ちがグラス片手に華やかなパーティーを開いているその裏で、台所の床にお皿をおいて手で食事をしている使用人たち。御曹司が話しかけただけで、早速仲間内の男にからかわれるラトナ。「ご主人様。これからはみんなのいるところで話しかけないでください。からかわれました」・・・これが現実なのですね。

 どこまでもじれったく、どこまでも控えめな映画ですが、でも我々アジア人に根底で通じる価値観のようなものも感じて。なんとな~く心はほっこりです。わけのわからない説明ですよね、すみません。でも、派手なことは起きないけれど、ラトナはこれから少しずつ幸せになるのじゃないのかな、私はそう思いました。

 そうそう、ラトナ役の女性は「モンスーン・ウェディング」に出てたんですってね。結構昔の映画、彼女のことは覚えてないけど、今もこんなに若いから、子役だったのかもしれませんね。ミラ・ナイールという、当時話題になってた女性監督の作品でしたね。懐かしいです。

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