田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

完全なるチェックメイト(Pawn Sacrifice)

2016年04月13日 08時01分18秒 | 日記

  「ラスト サムライ」の名匠エドワード・ズウィックがトビー・マグワイアを主演に迎え、伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を映画化した伝記ドラマ。アメリカとソ連が冷戦下にあった1972年。15歳の時にチェスの最年少グランドマスターになった経歴を持つボビー・フィッシャーは、その突飛すぎる思考と予測不能な行動のせいで変人として知られていた。アイスランドで開催される世界王者決定戦に出場することになったフィッシャーは、チェス最強国ソ連が誇る王者ボリス・スパスキーと対局。両国の威信をかけた「世紀の対決」として世界中が勝負の行方を見守る中、一局目で完敗したフィッシャーは極限状態に追い込まれながらも、驚くべき戦略でスパスキーに立ち向かう。共演に「17歳の肖像」のピーター・サースガード、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のリーブ・シュレイバー。「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」「イースタン・プロミス」のスティーブン・ナイトが脚本を手がけた。(映画.comより)

 

 

 ボビー・フィッシャーといえば、はるか昔に「ボビー・フィッシャーを探して」なんて映画を都会まで出て見た記憶があります。なかなかにスリリングな天才の話でしたが、時期が同じ頃だったのか(案外ずれてるのかもしれませんが)、中国映画の「ジョイ・ラック・クラブ」(こちらはマージャンが主体で、女性4人が出て来るウェイン・ワン監督の映画)と記憶が重なっています。自分が女だからか、後者の方が印象が強いですけどね。あ、そうそう。確か4人のうちの一人が天才チェスプレイヤーだったはず。だから混乱しているのかもしれません。

さて、天才の誉れ高いボビーは、若くして頭角を現し、その後めざましい結果を残してゆきます。その辺の「奇行の天才」をトビー・マグワイアが本当にうまく演じていましたね。そして開かれたチェスの「世界王者決定戦」(アイスランド・レイキャビクにて)。時は冷戦時代まっただ中。ソ連とアメリカのチェス対戦は、国家の威信を巻き込んでおおごとになってゆきます。天才にはそんなこと、あずかり知らぬことなのにね。タイトルを24年間保持してきたソ連の天才を演じるのはリーヴ・シュレイバー。そして対局一局目。負けなしだったボビーが完敗。残りは23局。精神の均衡を崩し始めたボビーはどんな手を見せるのか・・・。

私はチェスを知らないので、「今なお語り継がれる神の一手」と言われても、それ自体は理解できないのですが、天才同士がぶつかり合うそのさまは、異様な緊張感でした。まるで「オオカミ男」か「蜘蛛男」のようにわずかな物音に反応し「雑音が入ったから取りやめる」と棄権するさまや、「究極に静かなところはここだ」と、舞台から降りて楽屋の物置の通路を指定するさま、椅子を逆さにするようすなど、とても尋常とは思えない。あまりの緊迫感に、本当に息が詰まるかと思いました。「凡人でよかった~」とか、そんな生やさしいものではなく、身を削ってゆくような緊迫感でした。

なんか、生きるって、やっぱりしんどいですね。凡人が言うなって感じでしょうけど(笑)。

 

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