memo
2011-02-12 | 本
いまさらだけれど菅総理の「最小不幸社会の実現」発言について
佐藤優氏が述べていた
「政治家なのに不幸を前提とするような社会を構築しようという、入口からしておかしい」
という意見に目鱗。
政治家はできないことに挑んでいく仕事だと。
「最小不幸」の発想は『ファウスト』でメフィストフェレスが唱える
“汎悪魔論”みたいなものだそうだ。
人間は悪であり、悪をつくったのは神という名の悪魔である。
だからこの世には悪が満ち溢れている。
悪=不幸と読み換えると、メフィストフェレスは
「自分に魂を売れば、この世の不幸を少しだけ減らせるようにしてあげる。
あなたは魂の存在を信じないのだから売っても問題ないでしょう」
とささやく。
理性によって不幸を減少させようという、この考え方が近代主義であり
その枠組みの中でしか物事を考えられないのが平均的エリートとしての官僚であり
平均的エリートを産み出す教育というのが
今の日本の国家と社会を閉塞状況に追い込んでいる原因のひとつらしい。
で、この状況を打破するに重要なのが虚学としての神学ということになるそうだ。
(佐藤氏はプロテスタントのクリスチャン)
虚学という意味では文学もそうじゃないかと思うけれど
内面追究に終始する学問では、他者の救済とか滅私奉公的な観点に到達しない、
というかそもそもベクトルが違っているのかな。
ところでファウストは手塚治虫のしか読んだことがないし
それも、むく犬がかわいかったことくらいしか記憶に…orz
というわけで書店で買ってきました、今。これから読もうっと。
佐藤優氏が述べていた
「政治家なのに不幸を前提とするような社会を構築しようという、入口からしておかしい」
という意見に目鱗。
政治家はできないことに挑んでいく仕事だと。
「最小不幸」の発想は『ファウスト』でメフィストフェレスが唱える
“汎悪魔論”みたいなものだそうだ。
人間は悪であり、悪をつくったのは神という名の悪魔である。
だからこの世には悪が満ち溢れている。
悪=不幸と読み換えると、メフィストフェレスは
「自分に魂を売れば、この世の不幸を少しだけ減らせるようにしてあげる。
あなたは魂の存在を信じないのだから売っても問題ないでしょう」
とささやく。
理性によって不幸を減少させようという、この考え方が近代主義であり
その枠組みの中でしか物事を考えられないのが平均的エリートとしての官僚であり
平均的エリートを産み出す教育というのが
今の日本の国家と社会を閉塞状況に追い込んでいる原因のひとつらしい。
で、この状況を打破するに重要なのが虚学としての神学ということになるそうだ。
(佐藤氏はプロテスタントのクリスチャン)
虚学という意味では文学もそうじゃないかと思うけれど
内面追究に終始する学問では、他者の救済とか滅私奉公的な観点に到達しない、
というかそもそもベクトルが違っているのかな。
ところでファウストは手塚治虫のしか読んだことがないし
それも、むく犬がかわいかったことくらいしか記憶に…orz
というわけで書店で買ってきました、今。これから読もうっと。