“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

20/08/21『エサオマントッタベツ岳』【往路】

2020-08-21 | 4日高山脈の山

お盆を過ぎた8月の登山は、今年念願としていた日高山脈の山「エサオマントッタベツ岳(1,902m)」に登ってきました

思いの外、高曇りで視界良好のエサオマントッタベツ岳頂上(から南の山脈国境稜線)[16:20]

北海道内の週間予報は概ね週末の3日間、良好

のはずだったのに、日高の山の天気からだけ晴れマークが消えてしまって気持ちが落ち着きませんでした。

札幌の自宅を3:30に出て、下道を走って5:20日高道の駅を通過

気になっていた戸蔦別川林道は国土交通省が大型重機を入れて復旧にがんばってくれています。

そうか?

今日はToshiが平日休みをもらっているので業務トラックが幅を利かせるのは当たり前です。

戸蔦別川橋までは工事車両の往来で凸凹の無い走りやすさで、7:20には最終駐車地点へとぉ~うちゃこです

7:35 戸蔦別川橋の先1.2km林道途中駐車スペース(進行方向逆向きに駐車)

先行大型車両の組は昨日入山したものか、今日早朝に入ったものか不明

登山開始から凡そ4kmの戸蔦別川林道の行程図

歩き始めからすぐに林道崩壊現場を確認

戸蔦別川橋手前のヒュッテは大規模工事で無くなっていました

登山開始から2.2km、戸蔦別川林道途中の“びれい橋”から上流の眺め

2016年8月の豪雨被害は、日高山脈に取りつく林道という林道を寸断させました。

その林道も一度車が通らなくなるとこうなります(林道が川と化した跡)

旧駐車スペース(610m⇒戸蔦別川第6号砂防ダム地点)

思い返せば、

2013年、初めてやってきたときは3連休の初日にエサオマントッタベツ川林道との分岐地点を左に曲がらずに、

戸蔦別川を登り詰め、ピパイロ岳の麓まで登って行って、(ただ)戻っての一日を過ごしたToshiでした

8:20 エサオマントッタベツ川出合手前(エサオマントッタベツ川林道分岐地点)

笹の濃いところはそう長く続かず・・

空の様子はガスっぽいながら、、まだ余裕の入渓

しかし、今回もどういうわけか?

巻き道を早く出てしまってアルバイトをしたようだ。

下山時にわかることだが、標高647m付近は沢への分岐があることをこの時点でわからない。

距離はそう変わらないが少なくとも30分は余計に時間がかかったものと思われる...

巻き道とはよく図られたもので、そこを巻かないとけっこうシンドイ沢歩きを強いられる。

ゆっくり釣りなどを楽しむほうが良いと思える景色・・

Toshiは、前回のエサオマンでカメラを水没させているため、

今回はカメラ・スマホを含むものをジップロックに詰めている。

■9:50 ガケノ沢分岐(730m)

ガケノ沢分岐からはまだまだ距離ばかりで標高が稼げない。

ここからまだ標高差1,000mもあるようにはとても思えないところが日高山脈特有の山(沢)の景色

なんとなく、カールを囲む稜線の姿が確認出来てきた

11:45 山スキー沢出合(1,003m)

1,300mでナメ滝が現われる。

この景色とこれから続く急登のイメージはなんとなく残っている。

嘗めたらアカンよここから続くナメ滝を

左岸、左岸とつぶやいてところどころ木を掴み、三点確保で登る

写真で見ると美すぃナメだけど、ヒーヒー言っている身としては楽しんでられん

そうそう、気温はちょうどいい感じに曇っていて涼しいので、ここまで水分補給は400ml程度・・

やれやれ、やっと景色を楽しむ余裕が出てきた

ほぉ~

やっとこさ北東カールです。

8月上旬までは雪渓の残るカールにもう雪の姿はありません。

(ピッケルとアイゼンはいらなかった)

13:40 北東カール入口(1,520m)

カールを前に、本日早朝に入山りご一行(8名ほど?)が幕営中です。

ご挨拶を交わして、Toshiは向かって左の崖を行く・・・

北東カール全景

そうこうしていると、

ザックの中のスマホがブ~ッと鳴ったきがした

なんと、ここまでやって来て電波が弱いながら確認できます。

(こんな場所の電波は何処から拾うものか?不思議です)

これでやっとコンパスアプリの“登山開始”をクリックできる。

(アプリを起動しないとエサオマン頂上のポイントもゲットできない)

ああぁ~

電波が弱い中で慌ててスマホをいじっているせいか、来週行くはずの登山計画を開いて登山開始して

しまったり、やることが上手くいかないのは疲れているためか・・

車で林道に入る前に、「登山口についてからだと電波が無いかもしれない」と頭に入れたつもりが

結局“ボヤボヤ”していて忘れてしまったのが

そもそものミステークです。

さらにこの先、

稜線取りつき地点へ⇒向かったのはジャンクションPより200m北西だったはずが・・

思いの外長くキツイ時間を要した理由は最後のハイ松漕ぎで明らかに

最後の凡そ15mは切れ落ちる崖とハイ松の境界で、その川を泳いでようやっと

計画よりも1時間程度遅く稜線上の人に

カールからの踏み跡

14:50 ジャンクションピーク(1,869m)⇒エサオマントッタベツ岳を背に

ふむ、

明日踏む予定のジャンクションPからの景色を今日眺められたことは良かったこととしよう。

だって、

ほれぼれするエサオマンの南稜線がはっきりと、

カムエクだって近い

中央左にカムイエクウチカウシ山(1,979m)、中央に春別岳(1,855m)、右にナメワッカ岳(1,799m)

山座同定用のパノラマ画像はこちら

本当は目指すはずだった溝(1,807m地点)⇒ピンテ有

あと少し、

でもガスが一瞬にして覆ってしまう雰囲気もあるので気がはやる

エサオマントッタベツ岳の後ろ「幌尻岳(2,052m)」には怪しい雲が・・

ここまで来て、天場は頂上に決める

2013年に天泊したのは頂上下に見えるコル(あの時はガス)

15:55 エサオマントッタベツ岳頂上(1,902m)

頂上と~うちゃこが少し遅れたけど、とにかく大満足の画

ドヤ顔とはちょっと違う、くたびれ顔だけどね

指さしているのは「ピパイロ岳(1,916m)」でしょう

この後の夕景、西の空には雲が張り出し・・

日の入り画像はなし。

体が冷えてきてフリースとダウンまで着込んだりしたけれど、

結局、頂上まで摂った水分はゼリー1個と600mlのスポーツドリンクだけでした。

全国的に暑い8月の登山としてこの上なく快適で、有り難いことでございます

久し振りに一軒家の住人(夕食はカレー飯し)

それでは、復路の報告は

また明日ぁ~


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2 コメント

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エサオマン (ちえ)
2020-09-08 21:20:53
お疲れ様です。
エサオマン行って来たんですね?お一人様で?
いや〜、行きたかった〜
北東カール大好きです!!
返信する
エサオマンはトックベツの山! (Toshi)
2020-09-09 20:37:18
ちえちゃん

パンケヌーシ林道同様、戸蔦別川林道も急ピッチで道路工事が進んでいます。
なので北東カールへもマウンテンバイクいらずで一泊登山楽しめます。
今のところは自転車だと途中走るよりも担ぐ方が多いことになります。

9月になると日が短くなってお彼岸も過ぎるともう寒くてね。
秋はどこに向かいますか?
返信する

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