“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

アイヌを知るために⑤

2021-08-01 | 四方山話

すっかりご無沙汰の四方山話シリーズ「アイヌを知るために」の続報です

アイヌを知るために④まで紹介したところで、仕事の環境が

がらりと変わってしまって発信が滞ってしまいました

 

なので、まだウポポイも観に行けていません。

 

さて、今回の話題は『アイヌ語地名を歩く』(北海道新聞社)の著者である

山田秀三先生についてです。

 

アイヌ語研究としては第一人者であり、特に北海道から東北にかけての

アイヌ語に纏わる地名のことは、この方の右に出る人は居ません。

 

数々の著書がありますが、その中でも、とても分かりやすく北海道の

地名を一つ一つあげて解説しているこの本はお役立ちです。

 

札幌と言う名を美しいと表現しているところから始まります

 

旭川や小樽、江別といった土地の由来が分かりやすい

 

北海道の歴史、成り立ちも地名の由来を繙けば・・・

 

山田さんは、独学で進めていたアイヌ語研究をさらに学ぶため、

かの金田一京助さんに弟子入りをしています。

また、その金田一京助に紹介され、後に親密なお付き合いとなった

アイヌ語学者の知里真志保さんとは、数十年に渡って北海道の隅々を

巡って研究を進められています。

 

北海道にやたらと多い「ナイ-内」と「ペッ-別」のつく地名について

 

川の街「旭川」の由来もやはり「忠別川」にあった

 

明治20年(1887年)のころ、道庁では、難しいアイヌ語伝来の地名は

使いにくいから、そのアイヌ語を意訳した日本語地名に置き換えよう

という意見が起こり、その命により永田方正が、石狩川筋のいくつか

の地名を作った。

砂川、滝川、旭川・・・

明治24年「永田地名解

なるほど、永田方正さんのことも学ばないと..

 

この挿絵(地図)にぬくもりがあって癒されます-手稲山解説の頁-

 

ふむふむ、伏古-ふしこ-(東区)は札幌の街の中でも一番最初に開拓が始まった

土地らしいけど、古くは伏篭(川)といっていたんですね

通りで、Toshiが教材社でバイトしていたとき、札幌小学校と名の付く

由緒ある小学校が「なぜ伏古なんかにあるんだろう?」と疑問に思った

答えがここにありました

 

山田秀三先生は1992年にお亡くなりになりました。

この方です

 

タバコがお好きだったのですね。

貴重な文献や書物を数多く残していただいて有り難うございます。

 

アイヌ語の地名、

アイヌ語の山の名前をこれからも大切にしていきます。

代表的なアイヌ語由来の山名

ニセイカウシュッペ山

カムイエクウチカウシ山

エサオマントッタベツ岳

オプタテシケ山

ベベツ岳 (⇒やっとこさ、この本で由来を知りました~)

東・西ヌプカウシヌプリ

カムイシリ、ピンネシリ

ウペペサンケ山

(以上、入選は8位まで)

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (Tak)
2021-08-01 21:34:53
いやー、北海道の地名はアイヌ文化と融合していて味わい深いですね。あの木古内の由来も、沢山の水の交わるところ、ではなかったですか?札幌もポロ、なので水に由来しますよねー。この古い文化と今を繋ぐ北海道とは素晴らしい場所だと思います。
返信する
木古内 (Toshi)
2021-08-02 21:08:18
Takさん

新幹線が青函トンネルを越えてやってきてからかれこれなりますが、北海道の
地名とアイヌ文化はおっしゃる通り融合していて、Takさん所縁の木古内町は
その入口として数年後にはもっとメジャーになっていくでしょう。
ニセコは世界のニセコ、サッポロはやっぱりビールの街、恋の街札幌として観光
立国を目指します。
コロナ後は皆さんでお越しくださいませ。
返信する

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