さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

蛇穴(さらき)≪地名由来≫

2010年07月06日 20時23分01秒 | 姓氏/珍姓・難姓・奇姓/地名

      蛇穴(さらぎ)


奈良県御所(ごせ)市の葛城川東岸にある農村。
この村のワキス(水源地)から
流れる水は東北に延び、
玉手(たまで)・茅原(ちはら)・本馬(ほんま)・根成柿
(ねなりがき)を過ぎ、曽我川に注いでいた。
この流路に沿って葛上道が斜行する。
俗に筋違(すじかい)道、あるいは行者道とも言った。

同村の野口神社には神八井耳命(移住してきた茨田連の
祖神と伝えられる)が祀られている。
木彫竜を神体とするのは水源地(竜神信仰)を対象とする
俗信から起こったに違いない。毎年五月五日には
「汁かけ祭り」(蛇引き)という民族行事が行われている。



蛇穴をサラギと読むのは蛇がトグロを巻き、穴を作る状態を
サラキ(サラケ)というからで、土器のことをホトキ、または
サラキという。
土器は蛇が円くなるような過程をへて製作されるからだろう。
仏をサラギと読む理由もここにある。

『延喜式』にもサラケ(瓼)、ホトキ(瓮)の用字がみえ、
サラキに蛇穴の文字を使用することも容易に考えられる。

千葉県香取郡では浅甕(底の浅いかめ)と書き、サラケと訓(よ)
む地名がある。
蛇穴は「ジャアナ」「ジャケツ」と読む地名があるかと思えば
「蛇化市」「蛇化地」などに改字する例もみられる。


サラキというのは新来(いまき)のことで、今来(いまき)・
新漢(いまき)・今城(いまんじょう)・新来(にひき)などと同
語で、新しく移り来た所であるから、新来はサラキであった。
つまり、蛇穴も一種の義訓(語の意義によって漢字をあてるもの)
であるといってよいだろう。
室町時代の文書にはサラケとあるので、新家の意にも
解したのであろう。



ちなみに奈良県春日大社内にある佐良気神社はすなわち
蛇穴社で、この蛇穴は蛭児(えびす)の草書体からの誤読
であるともいわれる。
しかし、蛭児神も福徳の神で外来神とも考えられるので新來
(さらき)の神とする説もある。




関連ページはこちら→ 「(伊)古代珍姓珍釈篇」へ行く。
こちらの関連ページへもどうぞ→ 「(仁)獣類珍姓」



 『古代地名紀行 大和の風土と文化』池田末則:著
 『奈良の地名由来辞典』池田末則:編





≪リンク集≫

野口神社・汁かけ祭 (奈良県御所市蛇穴)←YouTub動画
同ブログ「明日を追いかけて」様

兵庫県上崎郡の蛇穴神社(じゃけつじんじゃ)

蛇穴神社と指定文化財の絵馬







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