大エルミタージュ美術館展
時々、一枚の絵だけをじっくり時間をかけて鑑賞してみたいと思うことがあります。
しかし未だかつてそのようなことをしたことがありません。
年間パスポートなどを持っていれば出来ると思いますが、
年間パスポートを買う勇気がありません。(汗)
(近くに大きな美術館があれば、話は別です。)
常設展だけでも構わないから、国内の美術館に入れるような年間パスポートがあったらいいのに、
とつくづく思います。
(5,000円位だったら毎年買います。)
仕方がないので、特別展ごとにチケットを買って鑑賞することになります。
お小遣いをやりくりしてチケットを買うので、
同じ展覧会に何度もチケットを買って鑑賞することはできません。
よって、1回の入場で全作品を真剣に鑑賞することになります。
しかし、芸術の鑑賞って、体力がいります。
全作品を心行くまで鑑賞するって、そりゃ大変なのであります。
混んでいる時なんて、さらに過酷さを増します。
後半になると、もうバテバテ状態。
これでは、心行くまで、だなんて不可能です。
しかし、1枚の絵だけをじっくり時間をかけて鑑賞することができないのであるのなら、
一計を案じなければなりません。
案じました。(笑)
- 美術館には雨の日に行く。
(きっと空いているに違いない!) - スケジュールに十分な時間を割く。
(休憩しながら鑑賞するため!) - 音声ガイドを借りる。
(じっくり鑑賞するため!) - 荷物はロッカーに預ける。
(身軽になって無駄なエネルギーの消費を防ぐため!)
この作戦で国立新美術館(東京都港区六本木)の「大エルミタージュ美術館展」に行ってきました。
結論から言うと、じっくり鑑賞したのに、疲れませんでした!
(バンザーイ!バンザーイ!)
ちょとした工夫で充実度って随分変わるものなんですねぇ。
音声ガイドの有無で鑑賞の楽しさも変わります。
有料だけど、それだけの価値があることも分かりました。
聖母マリアが犠牲の血を表す「赤」と
天を象徴する「青」を身にまとっていることが多いだなんて初めて知りました。
心の中で「へぇ。」と言いながら見ておりました。
(シンプルに面白かったです。)
今後はこの作戦で美術館に行こうと思います。
ただ、雨の日に行ったのに、国立新美術館は来客数がかなり多かったです。
(さすが!と言ったところでしょうか。)
「大エルミタージュ美術館展」について
ロシア国外では最大級のエルミタージュ美術館展。
エルミタージュ美術館はロシアのサンクトペテルブルグにあり、
ロマノフ王朝歴代皇帝の壮麗な宮殿と300万点を超える所蔵作品が見事に調和した
世界有数の美術館である。
(世界三大美術館の1つとも言われている。)
本展覧会では膨大な所蔵品の中から16世紀から20世紀の各時代を代表する「顔」とも言うべき
秀作が展示されている。
特にマティスの最高傑作の1つである『赤い部屋(赤のハーモニー)』は、
東京には約30年ぶりとなる来日を果たした。
2012年7月16日まで。