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風景印(178)半世紀以上商売を続けてらっしゃる狸小路2丁目のお店を知って密かに感動する<札幌南二条郵便局>

何のためにウォーキングをするのか。
「テーマ」(時に「クエスト」とも言う。)を持つと楽しみが増えます。
「ご朱印集め」は代表的なものと言えるでしょう。
私の場合は「風景印集め」。
消印の一種である風景印をもらいに郵便局に出かけます。
配置局は全国で1万局以上。
ガイドブックには載っていない街の名所・名物を知ることもできておすすめです。


札幌南二条郵便局の風景印には「狸小路、札幌市電、狸大明神のキャラクター」が描かれております。
この中から「狸小路」(札幌市中央区)を選び、「狸小路で半世紀以上、商売をされているお店」というお題で、只今、記事を作成しております。

シリーズ2回目となる今回は、「狸小路2丁目」について調べてみました。
なお、「狸小路1丁目」については、下記の記事をご覧ください。

<狸小路2丁目>

「狸小路商店街」の始まりは、明治6年(1873年)とされていますが、明治2年 (1869年)に開拓使が札幌に置かれた頃から、西2丁目から3丁目あたりに商家や飲食店が建ち始めました。
すなわち「狸小路2丁目」と「3丁目」は、狸小路始まりの地だと言えるでしょう。
現在「2丁目」は、ホテルや娯楽施設、ドラッグストア、飲食店と色々なお店が並びますが、地元民の生活を支えてくれるお店が多いという印象があります。
観光客がたくさんやってくる「狸小路」ですが、「2丁目」は地元民の利用の方が多いのではないでしょうか。
そうした 2丁目で、半世紀以上商売を続けてらっしゃるお店は以下の通りであります。

1.刃物専門店「宮文」

北海道を代表する刃物の専門店。
家庭用やプロが使用する包丁だけでなく、雪まつりで使う氷ノミや理美容用、漁師用のものなど、扱う刃物は多岐にわたる。
他社のものでも研ぎのサービスを行っているのは、研ぎにこだわりと自信があり、さらなる技術向上のため。
年間6万丁の刃物を研いでいる。
創始者は宮本文太郎。
明治43年(1910年)、狸小路、はじめは4丁目に店を開いた。
宮本文太郎は日本カミソリの職人の出であったため、最初は日本カミソリを製造・販売、当初から切れ味には徹底的にこだわっており、その精神が今に伝わっている。
創業100年以上の老舗である。

2.ビヤホール ライオン狸小路店

現存する道内最古のビアホール。
創業は大正3年(1914年)、今年で110周年を迎える。
昭和40年頃は「ビヤホール 直営サッポロビール」という店名であった。
日本で初めてビールを醸造した「開拓使麦酒醸造所」が前身のサッポロビールのお店。
生ビールの注ぎ方は「二度注ぎ」ではなく、ライオンの伝統技である「一度注ぎ」。
シルクのようにきめ細かいビールの泡を楽しむことができるとのこと。

なお、お店の建物2階にあるジョッキを持った人形は、「ライオン男爵」という名前である。

※こちらのお店で「あんかけ焼きそば」をいただきました。
その時の記事がこちら。

3.名取川靴店

「靴を買うなら絶対ここ。」
「サイズが豊富。」
「靴に悩みがあるけれど、癖のある私の足を理解した上でススメてくれます。
「靴はここで買うことにしています。」
「質の良い商品が多く、幅広い年齢層の靴が揃っている。」
「お店の方が親切。」
「丁寧な説明。」
などなど。
ネットの口コミでもブログでも非常に評判の良い靴店。
昭和18年(1933年)創業。
昨年 90周年を迎えた。

4.みよしのさっぽろ狸小路店

札幌のソウルフード「みよしのぎょうざ」、「ぎょうざカレー」を供する「みよしのさっぽろ」のルーツとも言うべきお店。
「みよしのさっぽろ」(テンフードサービス)の創業は昭和42年(1967年)とされているが、 法人を設立する前は、大衆食堂や甘味処の「美よし野」 であり、ここ狸小路2丁目でずっと商売をされていた。
その狸小路のお店が 「美よし野」から「みよしのさっぽろ」になったのは昭和47年(1972年)のことである。
この狸小路のお店だけを見れば、100年近く狸小路で商売を続けてきたことになる。
ところで、「みよしのさっぽろ」のルーツ である「大衆食堂 美よし野」は、いつ始まったのか。
なんと、2つの説がある。
1つは大正初期説。
もう1つは昭和初期説である。
それぞれ元となっている情報を載せておく。( 2024年3月現在)

【大正初期説】
・「みよしのさっぽろ」公式HP「みよしのトリビア」>「トリビア1」
・ウィキペディア「テンフードサービス」>「沿革」
・北海道ファンマガジン 2017年6月9日「札幌のソウルフード”ぎょうざカレー”のみよしのとは」

【昭和初期説】
・「みよしのさっぽろ」公式HP「会社案内」>「会社沿革」
・朝日新聞デジタル 「トップに聞く・テンフードサービス 西田治社長」

「みよしのさっぽろ」公式HPが、2つの説をとっているところが何とも悩ましい。

<番外編>
5.本陣狸大明神社

「狸祭り」が20回目を迎えたことと、「狸小路」が設立から100周年を迎えたことをきっかけに昭和48年(1973年)に建立された。
最初は狸小路4丁目に設置されたが、その後、狸小路5丁目に、現在はここ狸小路2丁目に移されている。
8つの徳があり、それぞれ徳のある体の部位を触るとご利益があるとされている。


まさか2丁目にこんなにたくさん永く商売を続けてらっしゃるお店があるとは思いませんでした。
「みよしの」のルーツを知ることができましたし、とても良いお店があることも分かりました。
(ちょっと感動しました。)
記事作成には時間がかかりましたが、調べて良かったです。
それぞれのお店には後日、伺わせていただきたいと考えております。

<参考資料>

<風景印のもらい方>
  1. 風景印を配置している郵便局に行き、「郵便」の窓口にて「風景印をお願いします。」と言う。
  2. 63円以上の切手を貼った台紙やはがきなどを出し、希望の押し方を伝える。
    (私の場合は名刺カードに切手を貼り、切手の真下に押してもらうようお願いしています。見本があると分かりやすいです。)
※風景印を配置している郵便局を知るには、「日本郵便」の公式HP(切手>風景印)か、『新・風景スタンプ集』(日本郵趣出版)という本で調べると良いでしょう。
※風景印のもらい方は、直接、郵便局に行くか、郵頼という方法があります。

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