コツコツ歩き隊!

北海道・街の一コマ : 織部灯篭

小さい発見でも楽しいもの。
たとえ小さくても積み重ねていくと、さらにまたそこから発見があるかもしれません。
ウォーキング中に「発見」があると、ウォーキングがやめられなくなります。
色々関心を持ってみるといいですよ。


北海道伊達市有珠(うす)の街を歩きました。
国道37号沿いを歩くと、郵便局やラーメン屋さん、しいたけ園などがあるので、散策コースとしては外せないと思いますが、歩いていて楽しいのは、海沿いの道であります。

ちなみに海沿いを歩くと、葵の御紋の入った「善光寺地蔵堂」をお参りすることができます。



境内には織部灯籠の説明板。



かつてこちらの境内には、潜伏キリシタンが建てたとされる織部灯籠があったそうです。
(多分、この説明板のそばにある灯籠は織部形ではないと思われます。)

<織部灯籠とは>
桃山時代の茶人、古田織部が創建したものとされており、「織部形石灯籠」や「マリア灯籠」、「切支丹灯籠」とも言われる。
その特徴は、
  • 竿を直接土中に立てる埋め込み型 
  • 露盤付きの宝珠
  • 波形の屋根を持つ四角形の笠
  • 四角形の火袋と中台
  • 断面が長方形で上部が十字型、または膨らみを持った竿
    (膨らみのないものもあり)
  • わらび手や蓮弁などの装飾を廃し、自然に溶け込むような簡素な形
であり、基礎を使わず、竿石を土中に埋め込むことにより、高さを調節して、飛石の足元や蹲踞(つくばい・石製の手水鉢)などの低い位置を照らすことができるように工夫されている。

※灯籠の構造と各部名称については下記のサイトをご覧ください。
http://www.nagominoniwa.net/katsura/katsura02.html

茶の湯が流行し、夜の茶会が開かれるようになった桃山時代。
茶庭の照明として、古寺社の石灯籠が利用されるようになりましたが、茶人好みのものも新しく創作されました。
その代表的なものが、織部灯籠でありました。


有珠善光寺にある「織部灯篭」。

「切支丹灯籠」とも言われたのは、竿の円部にアルファベットを組み合わせた記号を陰刻、その下部に立像を浮き彫りにして、隠れキリシタンの尊像としており、それを地蔵信仰に見せかけたことによります。



北海道にも迫害を逃れて潜伏したキリシタンの人々がいたのですね。

今後寺社を訪問するしたら、狛犬や鳥居だけでなくし、灯籠もチェックしようと思います。
良い勉強となりました。

<参考資料>
  • 和みの庭「桂離宮・七つのキリシタン灯籠を捜し求めて」
  • Web植木屋ドットコム「織部灯籠」


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