小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

親知らずを抜く理由

2008-09-14 10:00:00 | 口腔外科

親知らずを抜く必要が出てくるのは次のような状況の時です。

   

痛みや腫れが出てしまった

虫歯になったが奥にあるため治せない

親知らずのせいで隣の歯が虫歯になってしまった

親知らずのせいでかみ合わせが悪くなった

上下のうち片方しか親知らずがないため、歯ぐきにあたって痛い

前歯の歯並びが悪くなった

                   

              

このような場合は親知らずを抜かないと状況はよくなりません。

                    

きちんと生えている親知らずはこのような状況にはなりません。 

              

前回お話したもぐっている親知らずや、曲がって生えた親知らずがこのような

状況になる不安があります。

                 

しかし、きちんと生えていない親知らずは歯磨きをすることも困難ですし、

クリーニングでも限界があります。

                

問題がなければ親知らずは抜かないので、問題が起こらないことを

祈るしかありません。

                  

          

小幡歯科医院

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親知らずの生え方

2008-09-13 10:18:00 | 口腔外科

原始人と呼ばれようと親知らずがきちんと生えているのはよいことです。

             

きちんと生えている親知らずは抜く必要がないからです。

                       

                 

問題はきちんと生えていない親知らずです。

                 

現代人は硬いものを噛むことが減ったので顎も小さくなってきています。

            

そのため親知らずが生えるスペースがなくなって、親知らずがきちんと生えない

ことが多くなってきました。

          

具体的には

親知らずが半分しか生えていない(半埋伏)

親知らずが曲がって生えていて隣の歯にぶつかっている(水平埋伏)

親知らずが顎の中にもぐったまま生えてこない(完全埋伏)

               

という状態があります。  

                      

                

ただ、きちんと生えていないというだけでは親知らずを抜く理由にはなりません。             


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親知らず

2008-09-12 10:00:00 | 口腔外科

口腔外科領域でもっともなじみがあるのが、親知らずの抜歯ではないでしょうか。

               

                 

親知らずは正式名称「第3大臼歯」で、前から数えて8番目の歯です。それで

歯科関係者は通称「8番」と呼んでいます。

                 

永久歯は15歳くらいまでに生え揃いますが、親知らずはそれより後に生えます。

                 

場合によっては親元を離れる20代後半に生えてくるので、「親知らず」と呼ばれて

います。

                 

原始の時代には人間には親知らずを含めて32本の歯がありました。

                 

現代では28本が正常な本数とされ、親知らずはなくてもよい歯とされています。

            

                

親知らずの生え方は0~4本さまざまです。

                

親知らずが生まれつきない人、1本だけある人、上の奥に2本だけある人、

下の奥の2本だけある人、右の上下の2本だけある人、右上と左下に対角線上

に2本だけある人、なぜか1本なくて3本の親知らずがある人、など様々です。

                     

現代でも親知らずが4本きちんと生えている人がいます。

           

             

親知らずがなくなってきたのは、進化の過程で必要でなくなったからだと言われて

います。

           

人類が火をあつかうようになって、硬い食べ物を食べなくても生きていけるように

なって親知らずの必要がなくなりました。

              

歯科大では親知らずが4本あると「原始人」と揶揄されます。

                     

                  

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シェーグレン症候群

2008-09-11 10:00:00 | 口腔外科

シェーグレン症候群は目の乾燥、口の乾燥、関節炎を主症状とする

自己免疫疾患です。

                    

歯科で診察するのは口の乾燥(ドライマウス)です。

                  

シェーグレン症候群では唾液の分泌が減るために口の中が乾燥します。

                    

唾液が減って一番困ることは虫歯になりやすくなることです。

                  

虫歯になりやすくなるのは、唾液には虫歯を防ぐ作用があるからです。

                       

そのほかの口腔症状は、舌が平滑になる、口角炎、粘膜の荒れ、味覚異常、

唾液が少ないための食事困難、などです。

              

治療は乾燥を防止することがメインです。

           

唾液分泌促進

人工唾液

薬物療法

         

などです。

                   

           

そして虫歯や歯周病にならないいように口腔ケアをすることも大切です。

                  


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三叉神経痛

2008-09-10 10:00:00 | 口腔外科

三叉神経は顔の感覚をつかさどる神経です。(顔の筋肉を動かすのは顔面神経で

す。)

            

この三叉神経に異常が生じて痛みが生じるのが三叉神経痛です。

                 

痛みは持続せず突発的なのが特徴で、激痛となることもあります

          

また痛みは何もしていないのに生じる(自発痛)場合と顔を触った時に痛みが

生じる(誘発痛)場合とがあります。

             

近年、三叉神経痛は脳の中で脳血管が三叉神経を圧迫することが原因である

ことがわかっています。

                 

               

ですから手術をする場合は脳外科で行います。(神経血管減圧術

               

             

手術を行わない場合は口腔外科で診察することができます。

           

薬物療法神経ブロックを行います。

                    

                   

三叉神経痛と区別がつきにくい場合があるのが

          

帯状疱疹

蓄膿

群発頭痛

顎関節症

                

などです。

                

             

顔に痛みを感じるときは口腔外科で相談することができます。

                      


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顎が曲がっている

2008-09-08 10:16:00 | 口腔外科

成長過程で、顎が極端に受け口になったり見てわかるほど左右に曲がることが

あります。

            

顎がずれることにより歯並びに不調をきたしていると、顎変形症という

診断名がつきます。

               

顎のずれが小さければ矯正治療で歯並びを改善できますが、ずれが大きい場合

は手術をしなければ改善できません。

                

顎の骨を切って顎の位置を正常な位置に戻す手術を行います。

                    

                 

顎変形症の治療には矯正と口腔外科医がチームを組んであたります。

                 

まず矯正医が手術前に矯正を行います。(術前矯正)

                   

そして口腔外科医が手術をします。

             

それから矯正医が仕上げの矯正をおこないます。(術後矯正)

                 

             

手術を見越して矯正を行うのは高度なテクニックが必要となります。

                  

矯正治療は数年かかりますが、手術によって顔貌が良くなる瞬間は感動的です。

                     

歯科医でなければできない手術です。

             

             

なお、美容のために顎の手術をするのは口腔外科の専門ではありません。

                 

               

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食べようとすると顎の下が痛い

2008-09-07 10:17:00 | 口腔外科

「食事をしようとすると顎の下が痛くなる。」

                    

これは何の病気でしょうか。

           

これは唾液を出す腺(顎下腺)に石ができてしまう病気で、唾石症といいます。

                  

「食事をしようとして唾液が出ようとする時に」痛くなるのが特徴です。

                   

唾液を出す腺(唾液腺)には顎の下(顎下腺)、耳の下(耳下腺)、べろの下

舌下腺)の3種類がありますが、唾石ができるのは多くは顎下腺でわずかに

耳下腺にできます。

             

この唾石は口腔外科で診ることができます。 

              

処置は簡単に石を取れる場合と手術をする場合があります。

                 

                  


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お口の粘膜がおかしい

2008-09-06 10:12:00 | 口腔外科

お口の粘膜の表面に異常が現れることがあります。

                    

粘膜に発生する病気を粘膜疾患と呼びます。

                 

普通の口内炎のようにお口の中だけに生じる場合と、皮膚病と関連したり全身の

病気の部分的な症状として現れることがあります。

               

粘膜疾患の原因は様々で、ウィルスや細菌による感染、自己免疫疾患、薬物や

金属のアレルギーなどがあげられますが、原因不明のことが多いです。

         

               

代表的な粘膜疾患をあげますと

              

粘膜に白斑ができる(白板症)

粘膜が網目状に白くなる(扁平苔癬)

口内炎が広範囲にできる(ウィルス性口内炎)

粘膜に白い苔のようなものがつく(口腔カンジダ症)

         

などがあげられます。

               

粘膜疾患の中には癌化するものもあるので口腔外科でよく調べてもらいましょう。

                 

                    


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顔をぶつけた

2008-09-05 10:14:00 | 口腔外科

顔をぶつけて顎の骨が折れることがあります。

            

顎骨骨折といいます。

              

この骨折の治療は口腔外科が専門です。

           

骨折を治療するだけでなく歯並び、咬み合わせをチェックする必要があるから

です。

                  

骨折によって顎の骨がずれると歯並びや咬み合わせもずれてしまうことがあり

ます。

                 

骨折だけではなく歯の状態も元に戻すことが重要です。

                   

                    

ただ、顔をぶつけた時に最優先に重要なのは脳障害が生じているかどうか

の確認です。

                     

ぶつけた時に意識が消失したり、頭に違和感がある場合は脳外科の受診が優先

となります。


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鼻から膿が出る

2008-09-04 10:00:00 | 口腔外科

鼻から膿が出る場合は鼻炎や蓄膿を疑って耳鼻科に行くのが一般的です。

              

ですが歯が原因で蓄膿になることがあります。(歯性上顎洞炎)

              

奥歯の歯の根が化膿して、その膿が上顎洞に入り込んで蓄膿になることがある

のです。

             

歯が原因ですと口腔外科の受診が必要になります。

        

              

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口の中のできもの

2008-09-03 10:00:00 | 口腔外科

歯ぐき、頬の粘膜、舌、顎の骨に「できもの」ができることがあります。

             

大きく分類すると嚢胞腫瘍です。

           

嚢胞は「膿や体液がたまった袋」のようなものです。

           

腫瘍はご存知のとおり良性と悪性に分かれます。

                

それぞれ処置の必要のないものから手術によって取り除かなければならないもの

まで様々な種類があります。

                

小さいものは一般歯科医院でも対応できますが、大きいものになると口腔外科を

受診する必要がでてきます。

                

お口の中に何か気になる「できもの」を見つけたら歯科医院でご相談下さい。

        

                  

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口内炎ができた

2008-09-02 10:00:00 | 口内炎

口内炎ができたらどの科を受診するでしょうか。

           

内科か歯科ではないでしょうか。

              

普通の口内炎で軟膏を処方してもらうのであれば、どちらを受診してもそう違いは

ないでしょう。

                

口内炎は体調の悪い時にできやすいので、風邪をひいたりしていれば全身の状態

も診てもらえるという点で内科の方が良いでしょう。

            

なかなか治らない口内炎(難治性口内炎)で、ウィルス性口内炎や粘膜疾患が

疑われる時は口腔外科の方が良いでしょう。

                 

なお、一般の歯科医院では軟膏だけではなく口内炎を直接治療することができ

ます。

               


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耳の前が痛い

2008-09-01 10:00:00 | 口腔外科

耳の前が痛いと感じたらどの科を受診するでしょうか。

            

耳鼻科を受診するするのが一般的でしょう。

             

ところが、耳の前が痛い時に口腔外科を受診する必要がある場合があります。

            

             

耳の前には顎の関節があります。

             

顎の関節を傷めると耳の前が痛くなります。

           

これが顎関節症です。

                 

              

耳の疾患と違って、顎関節症は安静時には痛くありません。

             

口を開ける時、食事の時、関節を指で押した時に痛みを感じるのが特徴です。

              

そういう場合は歯科や口腔外科を受診してください。

                    


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