歯医者嫌いの方にはにわかに信じられない話だと思われますが、歯科治療中に
寝る方がいらっしゃいます。
もちろん痛くないから寝るのでしょうけれど、いつも感心してしまいます。
どんな治療の時に患者さんが寝るのかと言うと「根の治療」の時に多いような気が
します。
根の治療は削ることが少ないので、慣れてくると怖くなくなるようです。
後は、「義歯の調整」、「クリーニング」は歯を削ることがないので寝ることができる
ようです。
凄いのは「虫歯を削っている時」、「歯の神経を取っている時」、「インプラントの
手術をしている時」に寝る方がいらっっしゃることです。
麻酔が効いて痛くないとはいえ、口の中を処置されている時に睡魔に襲われると
いうのは度胸がすわっているとしか考えられません。
歯科医としましては治療中に患者さんが寝るのは嬉しいことです。
信頼されていると感じるからです。
ただ、困ることがあります。
人は寝ようとすると口が閉じます。
口が閉じれば歯科治療ができなくなります。
「信頼してもらっているんだなー。」と思いながら「○○さーん、口を開けて
下さい!」と叫びながら治療をします。