おばばの部屋

無駄に観てきた映画の備忘録

サウンド・オブ・サンダー★★★

2006年04月27日 | 
エドワード・バーンズと、我らがベン・アフレック兄貴はどことなく似ている。
実際、ベン様主演でも違和感ない映画だ。
2人の間にある決定的な相違は、実に明快。
エドなら観る、ベンなら観ない。

おばばの勝手な思い込み。


どうせすぐ死ぬ運命なのだから、という理由で、過去の時代の恐竜をハンティングするという倫理観は、狩猟民族ならではの発想だと思う。
案の定、うっかり八兵衛が蝶を踏んづけて、とんでもない結果を招く。
たかが蝶1匹で、と考えるおばばも十分肉食なのだろうが、バタフライ・エフェクトという言葉があるぐらいなのだから、自然界の神秘をあなどってはいけないのだろう。
そんな当たり障りの無い、無味乾燥な感想しか抱けない映画だった。
この話は、原作で読んだ方が面白そうだ。
たぶん読まないだろうけど。

「はんぎょどん」みたいな人類が妙にかわいい。
数度の進化の波に耐え抜いたコンピューターは、異常に丈夫。
あんな精密機器が、家庭用にも普及すればいいと思う。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女★★★

2006年04月26日 | 
ナルニア国物語/第1章。
第1章にして最終章にならなかっただけでも、「ナルニア」ファンとしては及第点。

ついつい、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと比較してしまいがちになったけど、大人向けのシリアスファンタジーと、子ども向けのおとぎ話ぐらい、原作の時点で差がある両者は、比較対象にすらならないと納得いった時点から、すんなり楽しめた。
よって特筆すべきことは皆無。
原作に対する愛ゆえに、つまらんツッコミも今回ばかりはなしにして、ただただ次回作に期待。
世の中そんなに甘くはないけど。

着信アリ&着信アリ2★★

2006年04月26日 | 
両方まとめて★2つ。
なぜまとめるのかというと、2作目のあまりのイタさが1作目の印象までも悪くしてしまっているから。
というのは10%ぐらいで、ちょっと1作目忘れちゃってるからというのが90%ぐらいの理由だ。

スティーブン・キングは異常な怖がりだが、それゆえにホラーを書くのが得意、というのは、一見矛盾しているようで実に納得のいく話だと思う。
怖がりであるがゆえに、他者が怖がる要素を知り尽くしているとでも言うのか。
そういう意味では、(携帯)電話という道具を利用したこのシリーズは、着眼点は良かったと思う。
深夜に1度だけ呼び出し音が鳴ったり、執拗に鳴り続けたりする電話はちょっと怖い。
1作目は、多くの人が常に手元に持っている携帯電話を題材にすることで、いつでもどこでも忍び寄る死の恐怖を、うまく演出していたと思う。

なのに、2作目。
「死の予告電話」がなぜ始まったのか、などという謎解きは、単純であればあるほど逆に理不尽な怖さがあっていいのではないのだろうかと思えるほど、複雑になってしまった。
もはや1作目の女の子との関連性さえ薄れてしまって、なにがなんだかわからない。
そもそも、予告電話を受けた本人でなくても、死ぬと予告された時間にかかってきた電話に応答した人が死んでしまうということ自体が謎だ。
予告の意味がない。
いよいよの時に、「あ、ちょっと出て。」なんて誰かに頼んだらそれでいいのか。
そんな裏技が存在するなんて。
そっちの方がずっと恐ろしい。

シリーズ最後となる3作目が、夏ごろ公開予定だそうだが、期待していいのか。
謎だらけだ。


マッハ!★★★

2006年04月25日 | 
CGもワイヤーもスタントマンも早回しも使っていません。
使うのは最強の格闘技ムエタイのみ。
そう、ムエタイのみしか出てこないので、それが逆に眠りの世界へと誘ってくれる気の毒な映画。

半分白目をむきながら観ていたものの、やりたかったことは十分伝わった。
トニー・ジャー版「ヤマカシ」だ。
『ヤマカシ』にストーリー性を求めてはいけない。
コム・タンが首に当てる「ブビーン」は何ですか、とか、偉大な守護神”オンバク”の首を切ったのに、ドンにバチが当たらないのは何故ですか、とか、他人の親の形見の指輪を勝手に渡してしまってもいいんですか、とか、ジョージは何がしたいのかよくわかりません、とか言ってはいかんのだ。

ただひたすら、トニー・ジャーの人間離れした運動能力を堪能すべし。
というわけで、『トム・ヤム・クン!』は・・・。