日本人のDNAについて

日本人のDNAについて考えてみた（主観的な意見ですのであしからずご了承ください）。

日本人は一般的にシンクロしやすく、このことが国民的な熱狂をつくりやすくしていると思われる。周りに流されやすく、人と違うことに不安を覚えてしまう。つまり「長いものに巻かれろ」的体質が根付いていて、体制に組み込まれてしまえば、その体制を批判することにむしろ罪悪感を感じてしまう。連帯感と裏返しの「ムラ体質」は、責任の所在のあいまいさと先送り体質で最近でもいろいろな社会事件を引き起こしている。

日本人は戦いに不向きな民族だと思う。その理由として、一つは戦略的な思考が苦手であること、もう一つは反応が過敏でパニックに陥りやすいことである。太平洋戦争で米兵などが「日本人は勇敢で命知らずだ」と語ることがあるが、極限状態でヒステリー状態に陥って無我夢中で直線的に突っ込んでくる（例えば、バンザイ突撃や特攻隊）ことに言いようのない恐怖感を与えたことによるのではないかと思う。

一方で日本人の過敏さ、器用さ、熱心さなどは、平時では、繊細さ芸の細かさとして生産的なものに活用されると威力を発揮する。古くは、稲作が伝来し、それ以来日本人は稲作に工夫を続け、元々熱帯植物の稲を寒冷地や高台でも収穫できるように、また狭い土地でも土地生産性の高くなるように、品種改良や農法を確立した。

また、戦後は自動車や精密産業を中心にこの特性はものづくりに生かされた。そして日本人の横並び意識は、均一で質の高い労働者を育成することができ、日本の工業国としての地位を築いた。また、礼儀正しく、公共心に富んでおりその結果として街は治安がよくそして清潔である（この辺りは大都市を中心にやや怪しくなっているが）。

これこそ、世界に誇るべき日本人のDNAだと思う。