オーソレ、何それ?

私、o_sole_mioが好きな歴史、旬の話題、
賞味期限の切れた話題等を
適当に書きつづります。

Make cross pass again

2008-04-12 22:36:26 | Weblog
4月も中旬となりました。

渡航準備ですが、ビザの申請書類を向こうの事務所に作成して頂いているところです。今週の初めに「今作って書類を作っているから、できたら送付すると同時に領事館の面接予約を入れておきますのでよろしく。」というメールがあってから音沙汰なしです。遅れれば出発を遅らせればよい(と言いますかそうせざるを得ませんが)のですから気長に待つことにします。来週くらい国際免許を取りに行ってきます。

3月の終わりに仕事を離れる旨、アメリカとイギリスの担当者にメールを入れましたが、イギリスから"I hope that our paths will cross again"という(だったかな?)メールをもらいました。「また道が交差する」=「また一緒に仕事ができたらいいね。」という意味です。

最近の私の愛読書であるベリリングポント社社長の内田士郎さんの「グローバルで成功するプロの仕事術」に外資企業の転職に関する考え方として、転職する仲間を"Make cross pass again"といって好意的に送り出す、ということが書かれてありました。どちらも「再び道が交わる」という表現で、ちょっとしたお別れのときに使えるフレーズです。

日本の雇用文化で転職は自分を育ててくれた企業を踏み台にするようで抵抗感がありますが、日本の諺にも「情けは人の為ならず」というのがあり、業界、ひいては社会の為になれば自分達にもよいことが返ってくるのだ、という考え方もあるかなと思います。

日刊ゲンダイの記事で、「会社で危ないのは第一線の課長である」という記事がありました。課長と言えば中間管理職でも一番下の層で、下は一般社員が上は部長、更に上の上級管理職の板ばさみとなっています。また30台、40台前半の課長は、子供もまだ小さく、家庭でも子育てなどの責任があり、個人としての負担はかなり厳しいと思います。

同記事では「ある精神科医」の「数年前にある通信系の会社で40代の課長クラスの自殺が相次ぎ、業界内で話題になった。中間管理職、とりわけ課長のうつは深刻な問題です。実感として、ほぼ100%うつか、それに近い状態にあると言っても過言ではありません」とコメントを紹介しています。

私もその「危ない階層」に相当します(笑)が、私の場合は100%の力を仕事に使わないことで心身の均衡を維持していると思います。このブログは2004年から始めたのですが、当時結構きつい状況でした。しかし「ブログにかまけること」がかなりプラスに作用しましたし、その後も作用していると思います。あとはきつい状況にこそ「笑い」です。どんなときでも「センス・オブ・ユーモアは忘れない」ことです。「職場に笑いを」を日本中に広めることができたら、と思います。

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4 コメント

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転職 (ミュジニー)
2008-04-13 18:21:45
転職もなかなか難しいですよね。
自分の聞いた範囲では転職に成功した人はほぼ皆無で大半が失敗してます。
ビル・ゲイツに言わせれば一生一つの職業(会社)で終えてしまうことは愚かということですが
まだまだ日本の風土には馴染んでないのかもですねえ...
その記事は自分も見ました。確かにSEは危険な職と聞いてます。
自分も気をつけないと...
ステップアップの機会 (o_sole_mio)
2008-04-13 22:39:09
欧米では転職は自らをステップアップする機会と考えていて、送り出す側もネガティブに考えない傾向があります。私も一つの企業に二十年ほど勤めていますが、欧米の感覚だと「やる気のないやつ」ということになるのだと思います。

日本で転職が根付かない一つの原因は従業員が企業に対して従属的であることかなと思います。会社を渡り歩く人間になるには企業から独立した自己を確立させる必要があると思います。
Unknown (らすから)
2008-04-19 17:45:20
"Make cross pass again"、素敵で、素晴らしい言葉ですね。
僕は、一度20代で転職をしてはいますが、
4年での転職ですから、一般的な転職の概念とは、
ちょっと違うとはお思います。
日本では、当時の私のように、転職にあたっては、
“慰留される”ことが、一つのステイタスなのかもしれません。
つまり、仰るとおり、日本の雇用文化が、生涯一企業をベースにしているから、“慰留”という言葉に繋がっていくのでしょう。

それよりも、"Make cross pass again"と声をかけられる方が、
前向きになれて良いですね。
転職する方も残留する方も、双方がポジティブな気持ちになれますので。
“慰留”も悪くはないと思いますが、少しウェット感がありますからね(苦笑)。

それにしても、転職ではないですが、
"I hope that our paths will cross again"と言葉を送られることで、
o_sole_mioさんの仕事ぶりが、目に浮かんでくるようです。
個と集団 (o_sole_mio)
2008-04-19 22:47:16
>"Make cross pass again"、素敵で、素晴らしい言葉ですね。

転職を経験されているらすからさんにそう言って頂いてうれしく思います。

日本の場合、伝統的に集団が個人を囲う社会だと思いますので、集団への帰属意識が強く、そこにアイデンティティーの拠り所を求めているのかなと思います。儒教的な考え方も根底にあるのではないかと思います。そのため「転職=帰属する集団からの決別」という感傷が出てくるのではないかと思います。

もちろん米国でも本当にいてくれないと困るという人物には会社は慰留するでしょうが、お互いの利害関係といったドライな部分の交渉が中心になるのだと思います。

どの程度役に立ったかは自信はないですが「また一緒に仕事ができたらいいね」と社交辞令でも言ってもらえるのはありがたいことだと思っています。