百代の過客

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雑文集 ネクタイの幅(永井龍男)

2012年09月04日 | 読了!!

 驚き。

 おもしろい。

 読みやすい。

 いろんな雑誌に寄せたエッセイ(?)などをまとめた本だが、どれもこれも、僕が生まれたのと同じような時代に書かれている。半世紀近く前のものだ。

 なのに、文章が新しい。というか、古くさくない。

 作家の子母沢寛をしのぶ一文に、「子母沢さんの文章には、みじんもてらいがなく、滋味にあふれ、枯れた味わいがあった」というくだりがあるが、枯れた味わいはともかく、永井龍男の文も、みじんもてらいがなく、滋味にあふれているな~。

 ★★★★☆


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