9EX

シイジビデフエ
アドフリミエロ

MH41

2015-06-29 11:11:11 | 小説
 静けさが占領した部室は歩くと床がきしんだ。
埃っぽい床から擦れた砂の音がした。
慌てて走ってきたので上靴のままだと気づいた。

スチールパイプの折り畳みの椅子を動かして窓の近くに置いた。
暗いところに一人でいるのが寂しかった。
少しでも外の景色が見える場所にいたかった。

部室の窓の外は同じような住宅の屋根の無秩序な配列しか見えなかった。

(ここなら、大丈夫誰にも見られていない)

ミナコはスマホのホームボタンを押してブラウザを起動させた。

WEB小説『エートス2015』のさっき見た箇所を開いた。

(更新されてないみたい)

ミナコは前の頁を順に遡って読んでいく。

高校の楽しそうな恋愛青春小説じゃないことだけはわかってきた。

2015年6月14日11:11:11

サワちんが血を流してるって、なんなん!

相手がヤマネアスカとササキアヤミってどういうこと?

ひどい。

これって真実なん?


私の行動は真実に近い表記がなされている。

私の経歴も

裏の姿も。

私の目的も。

私がこの高校に入った経緯も。

サワちんのことも。

他の人のことも。

私が知ってるかぎりの真実が書かれている。



ヤマネアスカって誰?

ミナコは『エートス2015』の前の頁をさらに読んだ。



ヤマネアスカのことが何もわからないことがわかった。

ふぅ。疲れる。

無秩序と無計画と無目的な文章の羅列を読むことに疲れてきた。


あっ!!


『エートス2015』の更新がされた。

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――吉高浩司――
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