♪お玉つれづれ日記♪ ~沖縄★美人画報~

     
     ひらひら舞い落ちる うす色に

         言い当てられた気がした

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 うりずんの頃

2005-05-30 | 沖縄~竹富島回想録
五月
毎年この頃の時期になると思い出すことがある。


それはある年の秋の終わり、
半年あまり住んだ竹富島を泣く泣く離れて、
私は再び故郷での闘病生活に戻ったのだった。

冬が来て春が来て、
お見舞いの手紙に添えられた、写真のデイゴの花が咲いて、散って
首筋の点滴が外されて、少し歩けるようになって、
よろよろと屋上に登って、澄み渡った青空を眺めて
心に決めた。

「会いにいこう」


八重山はうりずんの頃。
島がいちばん美しく、素晴らしい季節。
あの島の懐かしい人達に会いにいこうと。


しかし私が再び島を訪れたのは、ずっとあと。
九月になってからだった。

かつて働いていた民宿の「お母さん」は、畑にいた。
うつむいて、黙々と菜園の手入れをしている。

そのひとは、私をみつけるやいなや、
手放しで、畑も耕耘機もほっぽらかして、長靴のままで走りより
なにも言わないで私を抱きしめた。
涙で顔面をぐしゃぐしゃにしながら、私を抱きしめた。

「よかった、命あったねぇー」と。


うりずんの頃。
宝石のような八重山の島々が、いちばん美しく輝く季節。

竹富島の本当の「うりずんの頃」を
私はまだ知らない。








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