パパイヤの 青い果実を
天高く 放り投げて
次々に 高く高く 放り投げて
日焼けしたあなたの腕が
見事な図形を描く
南風(ぱいかじ)の大空いっぱいに 鮮やかなかたちを描く
【TB】竹富島写真日記North latitude 24 石垣島生活記
◆このパパイアの写真、今回お借りいたしました。
八重山病がそろそろと再発しそうな、今日この頃、
芸人さんとの『南国散歩』を、想像しつつ・・・。
天高く 放り投げて
次々に 高く高く 放り投げて
日焼けしたあなたの腕が
見事な図形を描く
南風(ぱいかじ)の大空いっぱいに 鮮やかなかたちを描く
【TB】竹富島写真日記North latitude 24 石垣島生活記
◆このパパイアの写真、今回お借りいたしました。
八重山病がそろそろと再発しそうな、今日この頃、
芸人さんとの『南国散歩』を、想像しつつ・・・。
私が住んでいた竹富島の民宿の庭には
「夜香木」という名前の樹がありました。
季節は五月から七月。
ゆっくりと初夏の太陽が沈み、夜の到来とともに、静かに花が咲き
あたりに芳香を放ちはじめます。
幼いとき、母の鏡台にあった白粉の香りを思い出させるような香りです。
ほんの小指のさきほどの、小さな白い花が集まって咲くのですが、
風向きによってはかなり遠くまで、その香りが漂ってきたものです。
築80年あまり、伝統的な沖縄建築様式の古い民家は、たいそう風通しがよく、
開け放した畳の部屋のどこにいても
その香りが入り込んできました。
昼間の太陽で火照った肌を、ひんやりと心地よい潮風が撫で癒し
煩雑な明日のことを考えるすきもなく、ことりと眠りに落ちるのが常でした。
夜香木が香りをはなつのは夜だけです。
朝になると、とたんに恥じらい顔を覆う乙女のように、花はすべて落下して、
その濃厚な香りはあとかたもなく消えておりました。
◆写真は季節の花 300より
【TB】オフィスに咲く花(2) 【Kyogame】
「夜香木」という名前の樹がありました。
季節は五月から七月。
ゆっくりと初夏の太陽が沈み、夜の到来とともに、静かに花が咲き
あたりに芳香を放ちはじめます。
幼いとき、母の鏡台にあった白粉の香りを思い出させるような香りです。
ほんの小指のさきほどの、小さな白い花が集まって咲くのですが、
風向きによってはかなり遠くまで、その香りが漂ってきたものです。
築80年あまり、伝統的な沖縄建築様式の古い民家は、たいそう風通しがよく、
開け放した畳の部屋のどこにいても
その香りが入り込んできました。
昼間の太陽で火照った肌を、ひんやりと心地よい潮風が撫で癒し
煩雑な明日のことを考えるすきもなく、ことりと眠りに落ちるのが常でした。
夜香木が香りをはなつのは夜だけです。
朝になると、とたんに恥じらい顔を覆う乙女のように、花はすべて落下して、
その濃厚な香りはあとかたもなく消えておりました。
◆写真は季節の花 300より
【TB】オフィスに咲く花(2) 【Kyogame】