私のおじいさんは、明治15年生まれの大工さんで、73才で亡くなりました。紺屋の白袴というとおり自宅は、当家の隣の大工さんに建ててもらっています。
最近、昔おじいさんが建てた三軒の家を見てきました。いずれも飛騨地方独特の建築です。
写真一枚目は、おじいさんの母親の生家を建て替えたようです。
二枚目は、一枚目の家の親戚の家です。
三枚目は、最後に建てた家です。この地域では、相当大きい建屋と思われます。
おじいさんが亡くなってから、大工道具を詳しく見たことがなく、多分この間のこぎりとか、かんなは普段使いで無くなっている可能性がありますが、当家平屋の二階は物置になっているためある程度道具が残されていました。
建具用のノミが多くありました。
特殊なカンナも少しありますが子供のころ見た桶つくり用の丸いカンナは一つしか見当たりません。
はつり用の丁なやマサカリもあります。ノコギリも多くありましたがその後家族が持ち出したと思われます。
と石も何種類かありましたが全くありません。これも家族が持ち出したと思われます。
それでも明治から昭和の古い道具がなんとか残っていました。
自宅の建具は自分で製作したようで、生前書院の障子は孫の私にも自慢していた記憶があります。この障子も残念ながら鼠がかじってしまいました。
父親も私もサラリーマンで結局おじいさんの技術は受け継ぐことはできませんでしたが、お弟子さんは育てたようです。
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