南飛騨からこんにちは

田舎で農業しながら、日々気になること、ふるさとのこと、おもしろかったこと、趣味のことなど気軽に書きます。

美空ひばり「EVERGREN」のLPとCD

2017-08-03 | オーディオ

美空ひばりの初デジタル録音LP「EVEGREEN」についてこのブログで一度書いたことがあります。

(http://blog.goo.ne.jp/o-kumazaki/e/566eb0c79f7cd36de409a8a310ec8615)

コロンビア・レコードがデジタル録音技術(PCM)を開発し、1981年に歌謡曲分野で初めて美空ひばりのPCM録音のLPが発売が新聞報道され、当時LPを入手しました。実は数年前、この同じ録音源でCDも発売されていたことを知り、私はLPとCDの音の差を是非聴きたいと「EVEGREEN」CDを探してきました。しかし中古相場がけっこう高額で、手頃な出物が無かったのですが、今回千円台で入手しやっと比較試聴しました。

これまでLPが先行し、CDは後発と思っていましたがLP、CDとも1983年の製作となっていました。

LP再生プレイヤー

 

ひばりの全盛期で、持ち歌を新録音方式に意気込んで歌っていることが伝わる音源で、ステレオ・サウンド社でもこの中の一部音源をCD-Rや45回転LPにして発売したことがあります。

【比較試聴結果】

JBL4331+2405と名古屋に置いている4344でも試聴しました。

【JBL4344】

もともと音源は同じですから大きな差は無いのですが、細かく聴くとCDとLPの違いはありました。

①高域の抜け・伸び・分離・輪郭表現はLPよりCDが優れていました。楽器の金属的な音はしっかり聴けます。また、ひばりの口の大きさも適切で、裏声的な部分も良く再現する傾向があります。ただし楽器や声のきつい部分はLPは少し抑え気味で聴きやすさがあります。

②LPは、カートリッジの差がでます。DENON DL-103は、音を少し甘くします。しかし雰囲気はCDの音に近いと思います。

③もうひとつ、オルトフォンSPU-AEは、口は大きくなりますが、なめらかで人の声に近い表現に感じます。全体に柔らく広がりゆったり・しっとりした感じがあり聴きやすいです。私としてはSPU-AEによるLP再生が好みでした。この差は、カートリッジ・MCトランス・イコライザーそれぞれ個性が重なったもので、これがLPの音と単純に言いきれないと思います。

【オルトフォンSPU-AEカートリッジ】