南飛騨からこんにちは

田舎で農業しながら、日々気になること、ふるさとのこと、おもしろかったこと、趣味のことなど気軽に書きます。

6550PPアンプの修理

2014-02-08 | オーディオ

今朝起床すると久しぶりの銀世界です。20cmくらいの積雪です。

ゆっくり音楽でもと思って鳴らし始めるとポンと音がしてLチャンネルの音が小さくなり歪が出ています。

このアンプは、6550PPの一号機ですでに25年以上経っていますが球の交換のみで、故障は初めてです。

 

早速、まず全部の球のヒーターが点灯していることを確認してからラックから出して裏ぶたを解放しました。

1号機のため下手な配線です。このアンプの出力トランスは3.5kΩですが二台目以降は、5kΩにしました。5kΩの方が音が緻密になったためです。

 

球のアンプは、球に印加されている電圧を確認すれば、だいたい故障個所は判断できます。

正常なチャンネルと比較しても分かりますし、回路図の電圧との比較でも分かります。

電圧チェックは、点検・調整にアナログとデジタルのテスターを使います。アナログは、メーターの針がレスポンス良く動くので瞬時に判断できます。一方デジタルは正確な抵抗値や電圧を見るのに重宝します。

また、PP回路では、上下の球の直流バランスをゼロになるように調整しますが、この時はアナログメータは変化量が連続的に確認できるため調整し易いと思います。

今回は、パワー管6550を駆動する前段の6FQ7へ直流を印加している回路の抵抗1コが断線していてプレート電圧が無いので簡単に分かりました。

同じ22kΩ抵抗をLRチャンネルで4本使用していますが、残り3本の抵抗値を計測すると10%くらい大きなっています。やはり経年で抵抗値が変化するようです。今回4本全部新しくしました。

外してみると表面のコ-ティングも剥がれています。右から二本目が断線した抵抗です。見かけでは破損は分かりません。

修理の最後にパワー段と初段の差動回路のバランス調整をしました。ちょと音がクリアになったかな・・・気持ちのせいかな。

今日の試聴は、またまた廉価なエイト・クラッシック・ジャズアルバムのビリー・ホリデーを入手したので、この中から1958年のSTAY WITH MEを聴いています。

古い録音でレンジは狭いものの、声もトランペットも大変リアルに鳴ります。