ファントムは仮面にぼやく

仮面の下はこんな顔だけど愛しておくれ!お願いだから逃げちゃいやぁ~!
観劇、ゲーム、映画など好きなこと思いつくままに…

朝から『メメント』(ネタばれあり)

2004年12月21日 | 映画もの

家族が『メメント』を借りていたのでついでに見ました。
この作品は何度か雑誌などで評価されていて、時系列が逆転して進行する(ややこしぃ言い方・笑)つくりになっている、というのは知っていたのでどんなもんかなぁ~と。ジャンルはサスペンスでございます。

時系列が逆転=物語の結末から始まり、映画のエンディングは物語の始まりに帰結する
♪ややこしやぁ~ぁ
  ややこしやぁ~
野村萬斎が今にも踊りだします(笑)。

ぃゃ、実際頭使うので疲れてるときはご遠慮したい映画なのですけど(^^;。
でも新鮮で面白かったですよ~。たぶん着想自体はしたことがある人もいると思うけれど、これを実際に作品に仕上げるのはかなり大変だろうと思われます。プロットすごそぅ。
出てくる人出てくる人みんな信じらんな~い(T-T)。ナタリーは信じられるとおもって見てたのに途中からなんか悪態ついてるし、ぉぉ?っと人格を疑い始めたら見事に嘘つかれて…(笑)。

結果的には救いのない恐ろしいサスペンスに仕上がってます。ちょっとメビウスの輪のようです。自然にメビウスの輪にするのではなくて、故意に、主人公自らそう仕向けるところが怖く感じました。
こういうじりじりと危惧感を煽られるようなサスペンスに出会えると嬉しくなります。

主人公レナード役のガイ・ピアースのかっこいい裸体も何度も出てきて良いです(笑)。

どうやら『メメント』DVD版にはリバース再生という、時系列が逆転していないバージョンも見られるらしいので、これから借りてみてみようと思う方はDVDの方がいいかもしれませんね。

昨日見たディズニーアニメの『ライオンキング』の印象がすっぽり消えちゃった。
その意味ではカタルシスをくれた作品だったなぁ『メメント』(笑)。

ちなみに、「メメント」は「記憶」「形見」を意味する言葉だそうで、よく目にする「メメント・モリ」というのは「死を想え」という意味のラテン語でございます。(え、目にしないって?)