ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

今年もやってきた5月の第3木曜日

2018-05-17 | 経済・政治・社会
確か12回目

NZの予算案を観るのは。
今年もやってきました5月の第3木曜日


2017年10月に労働党連立政権が成立してから初の予算

予算案を読み上げるのはグラント・ロバートソン新財相
非常にロバートソンらしい八の字眉


晴れ舞台のネクタイを迷っていたそうですが、

労働党の赤に真紅のバラときた
ゲイだとこういうことが、サラッとできちゃう気がします。


この人たちには



ムリだよね(笑)



読み終わってアーダーン首相とハグー

予算案発表ではなかなかない光景(笑)


で、野党国民党党首サイモン・ブリッジス登場

予習ばっちり、経験もばっちり、度胸もばっちりで


吼えまくり(笑)



自分が練りに練ってきた運輸政策などをぶち壊しにされ(笑)

「空港までのんびりゆっくりトラムだとぉ
誰が乗るんだンなもの~
と言いたいことを飲み込んで、数字で畳み掛けてきました。


で、最後は

「2年半後に労働党がとっ散らかした後から立ち直ってやる
とすでに選挙戦に入っていたのがウケました。
政権交代が果たせたら、彼がNZ史上初のマオリ首相ですからね。


それを絶対に許さないのが右のウィンストン・ピーターズ

「自分こそがNZ初のマオリ首相
を狙って足掛け40年。御年73歳の議員断トツ最高齢
副首相にはなっても首相には手が届かない


そして今回やっとつかんだ
首相代行
(※アーダーンの産休中)


「こんな若造に先を越されてたまるか

と闘志満々なことでしょう。


アーダーンのスピーチの上手さは相変わらず

ソフトな印象とユーモアのセンスも抜群ながら


中身が薄い

連立なので労働党だけの意見を言えない
財政政策はあっても経済政策が打ち出せない
左派的な理想主義を上手く着地させられない
理由はいろいろあるのでしょうが~


予想されていたこととはいえ、
ここまで新しいもの、特に経済政策が打ち出せないと
やはり心配になる連立政権の政策立案能力


ジョン・キー人気で国民党が2008年に政権交代を果たしたときと
状況は酷似していますが、あの時はもっと芯があったな、と。
「財政黒字化」という、当時は途方もなく思えた方針を掲げ
それに向けた政策を徐々にとはいえ段階的に打ち出せたからか?


あの時の政権交代(11月8日)はリーマンショック(9月15日)直後で、
労働党の崩壊状態を受け、国民党は地雷原を行くようでしたが、
そこは元トレーダーのキー
「クライシスは買い
をよく心得ていて、不敵なほど落ち着いていました。


キーもアーダーンも
「絶対やってみせる
という自信のほどとスピーチの上手さは似ているものの、
本人の経験と脇を固めるメンツには相当差がありそう


去年の今頃はまだこの人が労働党を率いていて、
減税発表に世の中が沸いていたのかと思うと
(※減税は今の政府が廃案に)

隔世の感






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