Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

NYの幼児事情

2010-07-02 | NYの育児・教育事情
がっくり肩を落としながらの帰り道,
ときどきプレイデイトをしているママ友とそのお嬢ちゃんのオーちゃん(2歳)にバッタリ会い,
呼び止められました.

ああ,今は話したくない….
なんて思ったけど,
他愛も無いことを話しているうちに気分が紛れてきました.

その間,息子とオーちゃんが歩道でキャッキャと走りながら遊んでいました.
その息子の姿は,数分前の面接中とは別人のよう.
オーちゃんのサンダルが脱げれば穿かせてあげ,
おもちゃを貸してあげ,
お兄ちゃん振りを発揮している息子.

大きな声でハキハキと喋り,
オーちゃんが転べば「大丈夫?Don’t cry.」と言ったり,
車道で走り出そうとするオーちゃんに「危ないよ.こっちにおいで~!」と言ったり.

ああ,こういう息子の姿を面接官に見てもらいたかったけど…,
まあ仕方が無い.
試験や面接というのは,その場勝負なのだから.
なんだか,自分が面接に失敗したようなくらい落胆している私.

すると,オーちゃんのママが,
「デヴィッドは3ヶ国語の家庭で育っているのに沢山話せていいねぇ」
と言いました.

そう言われてきた息子なんだけどねぇ.
実は斯々然々で,がっかりしているところなのよ.
と,面接時の息子の様子を話しました.

するとオーちゃんのママ,
「実は私も来週,娘の言語力のテストを受けさせに行くのよ」
というのです.

噂にはよく聞くのこのテスト,
正式名称などよく知りませんが,所謂子供の「言語能力」を計るテストでして,
言語に遅れがあるのか,問題があるのかないのか,
どのくらい理解しているのかなどをチェックし,
今後の子供とのやり取りや.入園や入学に備えていきます.

このテスト,
2~3ヶ国語の環境で育っている子供の親御さんたちは受けさせているようで,
日本人家庭のお子さんでも,受けている子が多くて驚くほどです.

オーちゃんも日本語,韓国語,英語の3ヶ国語の生活環境.

NYで育つ子供というのはなかなか大変なのです….

何の言語でもいいから触れさせておけば自然と習得する,
子供は何語でもすぐに吸収する.
英語なんて学校に入れば直ぐに習得するようになるから焦らなくてもいい,
なんて1~2年前まで言われていましたが,
それはもう昔の話.

入園&入学の競争が激しく,
普通の学校でさえ面接が課せられるようになっている今,
幼児期からアメリカ人の子同様に英語をしっかり理解していないことには,
希望校に入れないみたいです….

そして,今やバイリンガルやトライリンガルは当たり前で,
「学歴+数ヶ国語操れる」じゃないと話にならないとは幼稚園の先生.

最近,知人の日本人ママさん,3歳の娘さんの言語発達を心配して日本語を捨てました.
この方はイタリア語,日本語,英語の3ヶ国語環境だったのですが,
もう,日本語は話さないことにしたそうです.

別の日本人ママさんとこは,スペイン語,英語,日本語環境ですが,
息子さんの英語理解力が乏しいと判断され
評判のいい私立幼稚園の入園を拒否されました.

厳しいのです….

そんなマンハッタンの幼児事情なのです.

しかし,思うのですがね,
出生率が上がっているというのは毎年言われていたことなんですね.
だったらそれに伴って,幼稚園や小学校の枠を広げていく必要があることは,
誰が考えたって分かることだと思うんですけどねぇ.
きっとNY市は何にも対策してないんだろうねぇなんて,
息子が産まれる前から話してまして,
それで,先に先にと手を打ってきたわけですが,
本当に市は何の対策もしてなかったわけです.

今は,市立大学も入学希望者が多過ぎて,
入学するまで数年待ちだとかいわれていますけど,
大学に進学する高校生が増えたのか,
NYで勉強をしたい留学生が増えたのか,
はたまた,不況の影響で大学に戻る社会人が増えたのか,
どういう学生層が増えたのか把握して,
機敏な対策をしてよ!
とニュースを聞くたびに苛々するんですけど,
皆さん,どう思われますか?

つづく

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