入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

  ’18年「夏」(8)

2018年07月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 ようやくにして雨雲のほころびから青空が見えるようになった。まだこれをもって安堵してよいかは分からないが、日本国中を水浸しにしてくれた予想外の憎き大雨は、もうたくさんだ。一時も早くどこかに消えてもらいたい。
 それにしても亡くなった人が50名近く、行方が分からない人も70人を超え、濁流にのまれた家も相当数ある。被害の甚大さは驚くばかりだ。



 終日きょうも草刈り。クマササの繁茂している電牧の下は、翌年は生えてこないようにとできるだけ深く刈るようにしているが、そんなことも徒労ではないのかとか、こんな手のかかる仕事を継ぐ人などいるだろうかとか、何よりも牧場はこの先どうなるのだろうとか、岩や倒木に苦闘しながら草刈りをしていると、悲観的なことがあれこれと浮かんでくる。
 これらの仕事は、鹿対策の一環であり、鹿さえいなければこんな仕事はしなくて済む。通常牧柵の被害も激減するはずで、管理人の仕事もずっと楽になる。これは県の鹿対策事業を引き継いだもので、当初は期待通りだった電牧も、最近では効果のほどが疑わしくなっている。
 
 午後1時ごろ第1牧区から下りてきたら、思いがけずも山奥氏が草刈り機を持って来てくれた。今朝、小豆坂トンネルの少し手前で街へ行く氏と出会い、「きょうも草刈りでござんす」などと言ったから、手伝ってくれようとして来てくれたらしかった。気持ちは誠に有難かったが、今やっている電牧下の草刈りは厄介なので、キャンプ場の一部を一緒に刈ることにした。
 ところが車や機械、建築には詳しい人だが、どうも草刈りはあまりやったことがないようで、30分くらいで腰の痛みを訴え出した。壊れては困るので、重々お礼を言ってお引き取り頂いた。
 何にしても親切な人だ。昨日までの悪天でも、心配して電話をくれたのは北原のお師匠と山奥氏だった。

 予約はお早めに。FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。
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