夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

バベル

2007年05月26日 | は行の映画
Story
壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャード(ブラット・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊池凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。(goo映画より)
2006年/メキシコ/アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品





評価 ★★★☆☆

言葉の違いが無理解と誤解を生み出し、国境を作る。しかしそれ以前に、言葉が同じはずの人間同士でも分かり合えていません。
ブラピ演じるリチャードとケイト・ブランシェット演じるスーザンの夫婦は子供を失ってからすきま風が吹いているようです。そのスーザンが狙撃されたバスに乗っていたアメリカ人観光客たちは自分らのことしか考えず、ついにはリチャード夫妻を残して去ってしまうというひどいありさまです。
リチャード夫妻の子供の面倒をみているメキシコ人の乳母の甥は、国境でトラブルを起こした末、彼女と子供達を砂漠に残して何処かへ消えてしまうし。
ヤスジロー(役所広司)とチエコ(菊池凛子)の親娘もすれ違い。そのヤスジローの妻はかつて銃で自殺していた事が明らかになります。
無理解に無理解が重なって世界を形成しているみたいです。
しかし、救いになったのは、、、

リチャード夫妻を最後まで見捨てなかったのは、モロッコ人のガイドでした。そして、全ての元凶であったライフルをたたき壊す羊飼いの少年。
聴覚に障害を持つチエコは、彼らの原罪を全て背負っているようです。東京の街は退廃的に描かれていて、そんな街の中にそびえるバベルの塔のような高層マンション。そこでしっかりと抱き合うヤスジローとチエコがかすかな希望を示しています。

ハンターだったヤスジローが、感謝の印として現地のガイドに与えたライフルが少年の手に渡ってリチャードの妻を撃ち抜き、そのヤスジローの妻は銃で自殺していた。銃で撃たれた二人の妻で物語はリングを形成し、リチャードの妻は死の淵から生還することで、彼らに救いの手が差し延べられる。それぞれに過酷な運命を辿る家族の物語でしたが、優しい眼差しが感じられるラストでした。


映画『バベル』公式サイト


(「バベル」2007年5月 長野にて鑑賞)

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2 コメント

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こんばんは! (由香)
2007-06-15 19:54:00
TBありがとうございました。
ラストは希望が感じられて良かったですね。
でも、この物語は難しくて、鑑賞後にモヤモヤとしたものが残りました。
もう少し自然に胸に沁み入ってくれると良かったなぁ~と思います。

凛子さんは体を張って(笑)熱演していましたね。
これからも活躍してくれる事を期待しています。
おはようございます! (wanco)
2007-06-17 11:53:48
由香さん、おはようございます。

TB&コメ、ありがとうございました。

僕も、「ロッキー」を観た直後ということもあって、どうしてお金払ってこんな物語を観てるんだろう、と一瞬思ったりもしました。(^^;
だけど、観賞後に色々考えさせてくれる、これはこれで良い映画でした。

凛子さんの体当たり演技に拍手(笑)。

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