写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

自分の器

2005年01月27日 | 生活・ニュース
 朝9時半、私は車で小路から、手押し信号機のある国道に出ようとタイミングを見計らっていた。対面には国道に向かって踏切がある。

 踏切から国道までは、軽自動車2台がやっと納まるくらいのスペースしかない。そこには既に1台の大きなワゴン車がこちらを向いて止まっていた。その後ろに、軽が止まった。最後部が踏み切りの中に入った状態だ。

 案の定、警報機が鳴り始めた。ジーゼルカーが遠くに現れた。軽の運転手はまだ乗ったままだ。遮断機が軽の屋根に下りてきた。

 だんだん近づいてくる。運転手はやっと降りた。「もうだめだ」と思った瞬間「ガシャン」。ジーゼルカーは軽の最後部に激突した。車はへこんで真横を向いた。運転手は、間一髪怪我はなく無事で
あった。

 踏み切りを渡る時のイロハが守られていない、全く初歩的なミスによる事故であった。運転手は自分の大きさが全く理解できていない。

 そう言えば私も、自分自身の器の大きさも知らずに、よく飛び掛っていったことがあったなと、今になって少し反省する。残念!!
    (写真は、事故のあった「踏み切り」)