写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

ダイエット

2007年06月05日 | 生活・ニュース
 我が家の裏庭は、菜園と露天ガレージになっている。菜園のイチゴは終わり、先日妻は、昨秋植えた玉ねぎを収穫し、畑の上に転がして天日干しをしていた。

 今朝食事を終えたとき「さあ、今日は玉ねぎを束ねてください」との命が下った。昨年もこれは私の担当であった。

 化学繊維の白い紐で、玉ねぎを5個ずつ振り分け荷物状に束ねていくが、ここでひとつノウハウがある。

 堅結びをしただけでは、葉が乾いてくると隙間が出来てストンと落ちる。従って乾いても、玉ねぎの重力で自動的に紐が締まるように結ばなければいけない。

 自分なりに工夫して、そうなるような結び方を開発した。大小270個の玉ねぎを私が束ねていくと、妻がガレージの前に張ってあるプラスチックのチェンの下をくぐって、干し場に運んでいく。

 何度目かのくぐり抜けのとき「あっ、また切れた!」と大きな声を出した。見ると、チェンが中ほどで切れて落ちている。

 長年使っているので、劣化して脆くなっていることは分かっているが、普通の使い方をしているうちは切れるようなことはない。

 屈み具合が不十分なため、チェンを背中で押し上げて切ってしまったようだ。「また切ったのか~」私は舌打ちをした。

 数日前にも、菜園を見に行く時にこのチェンをくぐろうとして切ったばかりである。こんなことは以前にもあった。

 たび重ねての切断事件、そのつど私は針金を持ち出して連結細工をしているが、本来のプラスチックチェンよりは、針金連結の個所のほうが多くなるほどだ。

 それにしても、チェンがこうも度々切れるとは、劣化の度合いがひどいのか、はたまた、何らかの理由で妻のかがみ具合が悪いのか? 
  (写真は、何度も切られる「プラスチック・チェン」)