2019年も穏やかに明けた。次男一家が帰省してきて、2人の孫とにぎやかに過ごした。座っては食べ、座っては食べての三が日が過ぎた今日(4日)、運動不足を少しでも解消しようとして、昼前に周防大島に向かって車を走らせた。
これといって具体的な目的地があるわけではなく、新春の瀬戸内海を眺めてみたいだけである。大島に渡り20km走ると「道の駅サザンセトとうわ」に着いた。みんなも行くところがないのだろう、駐車場は満車であった。
東和町といえば、道の駅の直ぐそばにある真宮島(しんぐうとう)という小さな島に至るトンボロで有名な所であることを思い出した。トンボロとは、英語でtomboloと書き、砂州(さす)によって陸続きになった陸繋島(りくけいとう)への砂州の部分のことを言い、トンボロ現象とは、潮の満ち引きによって島になったり、陸地と地続きになったりする現象のことをいう。
ちょうど1年前、そんな珍しい現象が見られるところが東和町にあることを知り、それを見に計画性もなく出かけたが、満潮だったためトンボロを見ることができなかった。道の駅についた12時半、カメラを抱えて真宮島を見ると、うまい具合にトンボロが見える。観光客も十数人が歩いて渡っている。
初めて見る光景であった。国内でトンボロ現象が見られるところは、小豆島の大余島でエンジェルロードと呼ばれている所が有名である。その他、江の島、近くでは田布施町馬島の刎島など十数か所ある。海外では有名なフランスのモン・サンミシェルや韓国の珍島がある。
道の駅にはよく行っているが、直ぐそばにある真宮島のトンボロ現象を見たことはなかった。一度はみる価値がある珍しい自然現象で,、思わず誰かと手をつないで歩きたくなるような砂州のロードである。