写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

ヘルメット

2019年02月13日 | 生活・ニュース

 最近のことである。近くへ用事があり久しぶりに自転車で出かけた。自転車を止めて降りるとき、またがったまま右足を大きく後ろに上げたとき、荷台に足を引っかけて、そのまま尻もちをついて仰向けに倒れてしまった。

 近くにいた若いお母さん2人が「大丈夫ですか」と声をかけて起こしてくれた。「大丈夫です。ありがとうございました」と言いながら立ち上がったが、後ろ頭をコンクリートの路面で少し打った。つい先日には、庭仕事のため3段しかない低い脚立に立って上向きでの作業をしているとき、バランスを崩して尻もちをつくようなことがあった。

 このところ、年を取ったせいで運動機能が低下してきた自覚がある。自転車に乗ったときや高所作業にはヘルメットをかぶる必要性を感じた。ネットで調べてみると、本格的なサイクリスト用の、派手な色彩のウリボウのようなものが沢山ある中、帽子感覚で使える街乗りスタイルにふさわしいものを見つけた。

 安全面でもきちんとしているものであるが、こんなものはやはり実物を見て買った方がよいと思って広島に出かけた。東急ハンズで、買いたいと思っていたものを求めることができた。

 その日の夕方、ヘルメットをかぶって駅まで田舎道を走ってみた。ヘルメットをかぶっていると、ちょっとしたことがあっても安全だという安心感があって、気持ちよく自転車をこぐことができた。何かの拍子に体のバランスを崩すことが多くなってきたが、これで安全確保となるか? 家の中で何度も試着していると「家の中でもかぶっていたら…」と奥さんから声がかかったが、これは正解かもしれない。