源太の出征祝いの日が近づき、め以子が源太に食べたいものを尋ねると
答えはイチゴ。そう二人にとって思い出の食べ物だ。
あの頃中々手に入れることが出来なかった。やっと誰でも食べれるように
なったのにまた消えてしまった。
うま介での出征祝いの日。 静さんのはからいで芸者がきた。
その中にふ久が・・・ ふ久のせんべつ品は円周率。ふ久らしいせんべつだと思う。
希子の歌声が響き、にぎやかな会に 酔った源太を介抱しようとするめ以子。
手を離そうとしない源太から、思わぬ本音を聞く。
「いきとうない」そりゃあそうだ。それが当たり前の感情だ。
それが言えない時代だったんだと改めて感じた。
翌日、め以子からイチゴの代用品を渡され、源太は行った。
必ず生きて帰ってこいよ源ちゃん。