アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争

社会構造を分析しています。

国民の知的劣化が世界でも重要な社会問題だと認識すべき

2013年11月14日 | 記事
 かつて序列・階級社会においては、国民の知的劣化は支配する側にとっては好都合であり望むものであった。
 現在、豊かな日本においては共認による社会になりつつある。しかし、この新たな社会成立・持続には、皆(民衆全員)の高い知的教養が必要であるが、最近どんどん劣化していっているふしがある。

 特にこの問題は、かつて豊かであった米国が序列・階級社会化へと移行させると同時に国民の知的劣化(極端な階級化)が激しくなってきた。

以下に太田述正のコラム
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 世界の大学のランキングを見るまでもなく、米国は世界で最も質の高い大学を多数擁しており、米国には世界中の最高の頭脳が集まってきていて、米国は科学や医学の研究において世界の最先端を走っています。米国の巨大な経済力と権力の淵源が知であることは疑いの余地がありません。
 しかし、ブッシュを見る限り、米国の大統領の質は、凡庸以外の何物でもありません。
 しかも、ブッシュは彼の凡庸さを、知的に秀でている専門家の助言に耳を傾けることによって補おうとすらしませんでした。
 地球温暖化問題やイラク占領統治へのブッシュの取り組みを思い出してください。
 もちろん、知的に秀でていた大統領は、最近でも決して少なくはありません。
 フランクリン・ローズベルト、J.F.ケネディ、ビル・クリントン等がそうですが、彼らは知性を隠すことで政治的に生き残ることができたのです。

(中略)

 ずっと時代を下って、リンカーンだって傑出した知性の人であり、もちろん彼もその知性を隠す必要などありませんでした。

 ところが、最近の米大統領には凡庸な人間か、知性を隠せる人間しか当選しなくなってしまったわけです。

 これは、米国民が、知的に劣化したせいだと考えられるのです。
 とにかく、米国の成人の5人に1人は天動説を信じていますし、26%しか進化論を信じていません。そもそも、高卒以下の人々の約45%は聖書に書かれていることはすべて真実だと信じています。それどころか、白人の原理主義的(evangelical)キリスト教徒の60%は、議会ではなく、聖書に拠って米国の法律が制定されるべきだと考えているのです。

 また、成人のたった57%しか年間に1冊以上ノンフィクションの本を読んでおらず、若い成人の3分の2はイラクがどこにあるか地図上で示すことができず、成人の3分の2は米国の3権を列挙することができず、同じく3分の2は1人の最高裁判事の名前も挙げることができません。15歳の数学の力はOECD加盟29カ国中24位ですし、2007年の研究では読む力が男女とも、しかも教育レベルの相違にかかわらず、低下気味であることが明らかになっています。

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引用終わり

・今の日本もかつての米国同様の流れになっているようにも思われる。総理大臣の質はかつてと比べてどうだろうか?

・国民の知的劣化は国力を始めとした、これからの新たな社会の流れにおいて非常に危惧すべき問題であると考えられます。

 
匿名希望
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