荒川の土手から桶川飛行場へ降りる道で、「旧陸軍熊谷飛行学校桶川分教場」の案内板を見つけた。
桶川に飛行学校が存在したことに驚いたが、この写真の後ろに写っている森ににも驚いた。
この森は、荒川の左岸側にある泉福寺の森である。
こちらは、現在の泉福寺の森。
67年が経ち、手前の景色は違っているが、後ろの泉福寺の森は昔とそれほど変わっていない。
この案内板を見ては、行かずにはいられない。
右岸側から太郎右衛門橋をもう一度渡って左岸側へ。
案内板によれば、橋の上流側左岸のこの森の中に学校跡があるとのこと。
橋を渡りきったところで、県道を北へ曲がる。
県道を曲がって5分ほどで突き当たりになる。
ここが旧陸軍熊谷飛行学校桶川分教場の跡である。
門を入ってすぐ左側に残る守衛棟。
守衛棟の横に残る弾薬庫。
門の正面に今も残る飛行学校兵舎。
昭和12年に出来てから74年の年月がたっている。
現在の本田航空の飛行場は、元々はこの飛行学校の飛行場だったという。
だから、荒川右岸の川島町側にあっても、その後の持ち主が変わっても、呼名が変わることはなく桶川飛行場ということ。
建物は、74年の歳月を経てかなり傷んでいる。
兵舎の西の端では、屋根が落ちてしまっている。
この飛行学校を後世に語り継ごうという運動がこの地域で起こり国に施設の保存を働きかけているとのこと。
(写真と文 by pokkunさん)