確かにあたしは実年齢より若く見られることが多い。
しかし決して、いや、断じて、ロリ受けする顔ではないと言い切れる。
店長曰くその客は、数十枚並んだパネルの中から迷わずあたしを指名したのだという。
「れぃさん、パネル指名です。120分です、お願いします」
SMクラブには変わった客が来る。本格的なそれを求めに来る客もいれば、射精以外の欲求を満たしにくる客もいる。
その客は、射精にはまるで興味のない男だった。
プレイルームへと客を案内し終わって戻ってきた店長が、あたしを見て笑う。
「れぃさん、コスプレいけますよね?」
「いけるよ? チャイナ? それともナース?」
「いいえ。黄色い帽子に赤いランドセル。髪型は、『ミニモニ。』みたいにしてくださいとのことです」
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