縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

7月7日の日本経済新聞で紹介されましたぜね・・・土偶の次は石棒が来る!

2020年07月08日 08時03分04秒 | 縄文

7月7日の日本経済新聞の信越版の「多彩人材」で、ぬなかわヒスイ工房が紹介されましたぜね。

興味ある方はWEB版で読むことも可能ですが、ちょうど去年の今頃に日経全国版で紹介されたのも奇遇ですな。

さて今回は石棒問題です。

金属バンドで固定された長者ケ原考古館の石棒(セキボウ)を観るたびに、ガッツ星人に囚われたウルトラセブン、あるいはショッカーに改造人間の手術をされる仮面ライダーを連想して、拘束を解いて逃がしてやりたくなるのは私だけではあるまい!ドンッ(机を叩く音)

ガッツ星人に磔刑されたウルトラセブンの図

この石棒と、形状・石材・サイズが酷似した石棒が、能登の真脇遺跡~男鹿半島の大船台遺跡までの海沿いの遺跡から出土しており、日本海の交流を伺わせる貴重な資料なのです。
 
ここ数年の縄文ブームで脚光を浴びているのが土偶だが、次はヒタヒタと石棒ブームの予感。
 
せきぼう、セキボー、石坊!応援ヨロシク!

蝉形含玉か?蝉形ペンダントか?・・・不思議な出土品

2020年07月04日 07時59分25秒 | 糸魚川自慢

長者ケ原考古館に訪れたら注目して欲しいのが、蝉のような形をした滑石製の垂れ飾り。

長者ケ原遺跡からの出土品ではなく、縄文中期~晩期の未発掘の遺跡から一般人が地面で拾って寄付されたようだ。
 
能登の真脇遺跡の「人形ペンダント」・・・似ていませんか?
糸魚川の方が丁寧で緻密なお仕事!
 
もしや古代中国の蝉形含玉(セミガタガンギョク)の影響では?と想像をめぐらして愉しむ。
 
映画「ラストエンペラー」の冒頭で、西大后が亡くなった直後に黒い真珠を口に入れる場面があり、これが死者の魂が抜け出ないための含玉という風習だそうで、特に前漢時代には、土中に何年もあっても地上に出てくる蝉に魂の再生の願いを託した蝉形であったようだ。
目に相当する部分が貫通孔になっているので、含玉ではなくペンダントであった可能性が高い。
 
また糸魚川、能登ともに遺構からの出土ではないらしく、出土時期の推測は縄文中期~晩期と振り幅があるようで、直近にしても3,000年前。
 
ところが前漢時代は2,000年少し前くらいなので、時代が合わないのが問題だ(笑)
 
それでもガイドする時、そういった物語りを説明すると印象に残って楽しんでもらえている。
 
出土品をガラスケースの中で完結させるのはモッタイない。
 

 


掌に馴染み、ずっと触っていたくなるモノ・・・糸魚川産の家具

2020年07月03日 07時24分16秒 | ぬなかわヒスイ工房
立体造形であるヒスイ加工に置いては、掌の馴染みが肝要と思うのでありマス。
 
眼で観て「引っ掛かりがある」「ある箇所で止まる」造形物は、掌に持った際も馴染まないのであり、お客さんから「ずっと触っていたくなる!」「身に付けているのを忘れる!」と言われて初めて合格なのでありマス。
で、日頃から掌に馴染み、ずっと触っていたくなるモノを追求しているのでありますが、昨日は糸魚川産の家具で発見。
家具は、市内の建築店「匠」さんで作っているオーダー品。奥の別嬪さんが家具職人さん!
 
テーブルの端っこを撫でさすって飽きることなく、微妙なカーブに見惚れ、お見事の一言!
ずっとナデナデしていたくなる通販家具なんかないのであり、この違いが解りますかぁ!ドン!(机を叩く音)
 
先日、ぬなかわヒスイ工房に訪れたある作家さんから、幼児教育の一環として、子供の皮膚感覚を鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか?と質問されたが、掌に馴染みがあるモノに囲まれて暮らせばいいだけだ。
 
すなわち、人間本位に作られた手作りのモノ。
 
使うたびに撫でたくなる家具に囲まれた生活、私もやってみたいもんですな。

「面白い・楽しい」で繋がる仲間・・・縄文オカリナ

2020年07月01日 07時35分58秒 | ぬなかわヒスイ工房
「縄文オカリナ」の販路が2店増えて6店舗目になり、久々の泥んこ遊び。
粘土が石のようにガチガチに固まってしまったので、石皿で砕いて木鉢で練る図。
 
1点モノだから個体にバラつきがある所が売りなのに、販売希望の方から焼きムラやサイズがバラバラだから改善が必要と言われたことがある。均一さを求めるなら、型抜きしたプラスチック粘土を電子レンジで焼いた量産品をお求めくださいな。
作るたびに工夫しているから、結果として個体差が出るのだけど、バラバラだからカワイイ!個体差があるから選ぶ楽しみがある!今時の日本で1点づつ手作りしている!と、喜んで売ってくれる人もいる。
これはつくる喜びと、人に紹介する喜びの幸せなマッチング。
 
私と販売店さんはお金ではなく、「面白い・楽しい」で繋がっている仲間なのですよ。