坐骨神経痛を気合でのりこえ、最後まで奔り、競り合うことができた今年の「けんか祭り」。

祭りにでるからには弱音を吐かない、弱みを見せないのが氏子の料簡。法被を着ると背筋が伸びる感じがする。帰属社会が営々と営んできた伝統を背負うことになるから、祖霊がチカラをあたえてくれるに違いない、とわたしは実感する。

運営委員から御輿を担いで奔る白丁(はくちょう)を、歩いている時に休めるための交代要員を頼まれ、座骨神経痛で痛む左側を担いでいた。
幼馴染のミキオも、足首のじん帯を痛めたので御輿は担げんと言っていたが、中盤からは自らすすんで担いでニコニコしていた。
ラクビーのスクラムのような御輿の競り合いでは、孫が生まれたばかりの4年上のカズユキちゃんがいつも隣りにいた。
「勝ちにいく」文化ではなく、「負けられん」文化で共に育った男たち。こういった集団に身を置くことは男子の本懐と心底思う。
今年はわたしにとって特別な祭りだったが、ミキオやカズユキちゃんにとって、そして子供がはじめて参加するリエちゃんにとっても同じ想いだろう。氏子の一人一人が、今年は特別な祭りとの想いを秘めている。
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