インマヌエル沼津キリスト教会

Immanuel Numazu Christ Church
沼津市今沢34番地

私たちを守る大気圧と神の愛(2018.9.5 祈り会)

2018-09-06 10:46:10 | 祈り会メッセージ
2018年9月5日祈り会メッセージ
『私たちを守る大気圧と神の愛』
【詩篇121篇、ヨハネ3:16】

1 私は山に向かって目を上げる。私の助けはどこから来るのか。
2 私の助けはから来る。天地を造られたお方から。
3 主はあなたの足をよろけさせずあなたを守る方はまどろむこともない。
4 見よイスラエルを守る方はまどろむこともなく眠ることもない。
5 はあなたを守る方。はあなたの右手をおおう陰。
6 昼も日があなたを打つことはなく夜も月があなたを打つことはない。
7 はすべてのわざわいからあなたを守りあなたのたましいを守られる。
8 はあなたを行くにも帰るにも今よりとこしえまでも守られる。

はじめに
 昨日の9/4からきょうに掛けて日本列島を通過した台風21号は各地に大きな被害をもたらしました。この台風による被害の映像をテレビやネットで見ていて、私は空気が持つ二つの力の大きさを強く感じました。空気が持つ二つの大きな力の一つは破壊力、そしてもう一つは私たちを守る力です。空気は目に見えませんから、このような力を普段の私たちはあまり目にすることはありません。しかし今回の台風のような非常に低い気圧の台風が近くを通ると、それらが目に見える形で現れるということを今回ほど強く思わされたことはありません。きょうは、この目に見えない空気が持つ二つの力のことを共に分かち合い、最後に目に見えない神様の愛についても短く思いを巡らしてみたいと思います。

空気の破壊力
 まずは分かりやすいほうの空気の破壊力について話します。
 きのうから今日に掛けて、テレビやネット上では強風により車が引っくり返る映像がたくさん流れました。また家の屋根が吹き飛ばされる瞬間の映像もいくつも流れていました。また、電柱や街路樹などがなぎ倒されて道を塞いでいる映像もたくさん見ました。竜巻が発生すると、このような被害がごく限られた場所、すなわち竜巻の通ったルートで帯状に被害の爪跡が残ることを私たちは知っています。しかし、昨日の場合は竜巻ではなくて台風でした。台風でも竜巻並みの破壊力を持つことを初めて知ったように思います。
 風は空気の移動によって起こります。空気のない場所、例えば月の上では風は吹きません。普段の私たちは空気の存在をあまり意識していませんが、この空気が恐ろしい破壊力を持っているということを、昨日の台風の風の被害によって改めて教えられたと感じています。このことは後でまた触れたいと思います。

海面を押さえ付けている大気
 次に、空気が持つ私たちを守る力について今回の台風で私が感じたことを話します。これは少し分かりにくいかもしれませんから、詳しく話すことにします。今回の台風では海の中に埋め立てで作られた関西空港のかなりのエリアが水没した映像が昨日のテレビで流れ、今朝の時点でもまだまだ水が残っている様子が映し出されていました。この水没は高潮によるということです。満潮に近い時間帯に気圧の非常に低い台風、しかもサイズも大きな台風がここを通ったことで潮位が異常に高くなって空港の滑走路が冠水し、空港で働く車両も水に浸かっている様子がテレビで放映されました。
 気圧が低い台風が通ると海面が上がるということは、普段は大気圧によって海面が押さえつけられているということです。その力がどれくらいかということを、私たちの多くは学校の理科で習ったと思います。しかし、私の場合で言えば学校の理科で習った気圧に関することは日常生活の感覚と結び付いておらず、今回初めて実感できたと思いました。

1000ヘクトパスカルの圧力はどれくらいか
 では海の水はどれぐらいの力で押さえ付けられているのか、これから数字で具体的に考えてみます。普段私たちが暮らしている時の大気圧は概ね1000ヘクトパスカルです。正確には1気圧は1013ヘクトパスカルとされていますが、1000ヘクトパスカルで考えることにします。きのうの台風が関西空港の辺りを通った時は950ヘクトパスカル程度だったようです。
 さて1000ヘクトパスカルと言われてもピンと来ませんから、別のものに置き換えて、この大気圧がどのくらいのものなのかを考えたいと思います。まず1000という数字は置いておいて、1ヘクトパスカルを考えます。1ヘクトパスカルは100パスカルです。パスカルは圧力の単位で、1パスカルは、1平方メートル当りに1ニュートンの力が掛かっているということです。ニュートンと言ってもピント来ないと思いますから、1kg重に置き換えます。1kg重は9.8ニュートンです。これもざっくり1kg重を10ニュートンとすれば、1ニュートンは0.1kg重になります。つまり100g重です。100g重というのは、地球の重力の下で100gの力が掛かっている状態です。地球の重力の下で100gの力が掛かるというと分かりにくいかもしれませんが、宇宙で地球の上空を回っている国際宇宙ステーションを考えていただけると分かりやすいかもしれません。地球の周りを回っている時の国際宇宙ステーションの中では重力がありませんから、100gの物があっても国際宇宙ステーションの床には何の力も及ぼしません。しかし、地球上には重力がありますから、100gの物があれば、例えばこの会堂の床には100gの力が掛かります。
 ですから1パスカルは、地球上で1平方メートル当り0.1kg、100gの力が掛かっている状態を言います。0.1kgというと大したことないと思いますが、大気圧は1000ヘクトパスカルですから、0.1kgの1000×100倍、つまり10万倍の力、すなわち1万kgの力が1平方メートル当たりに掛かっています。1平方メートルだと想像しにくいですから、10cm四方にして、10cm四方だと100kgです。10cm四方の面積に体重100kgの人が立っている圧力だということになります。これは、ものすごい力だと思いませんか。このものすごい力で海の水は普段は押さえ付けられています。それが台風のような低気圧が通ると、その押さえ付ける力が少し弱くなって海面が持ち上がるというわけです(その他にも風による「吹き寄せ効果」もあるとのことですが、ここでは考えないことにします)。

ものすごい大気圧を感じていない私たち
 昨日の私は以上のことを思い巡らしながら、海の水だけではなくて普段は私たちもこのものすごい圧力の大気圧の中にいるのだということに思いを巡らしていました。たまにテレビなどで見ますが、或いは実際に体験したことがある方もいるかもしれませんが、気圧の低い高い山の上にポテトチップスの袋などを持って行くと、袋がパンパンに膨れ上がるのだそうですね。この膨れた袋を地上と同じサイズに縮めようと思ったら、ものすごい力が必要です。私たちはそういうものすごい圧力の空気の中で暮らしています。しかし、私たちはこのことに慣らされているので、普段はそんなことを全然感じませんね。あとで神様と比べて考えることにしていますが、私たちは神様の圧倒的な愛の中で守られて暮らしていることを普段は全然感じないで暮らしています。
 あともう少しだけ大気圧の話を続けます。私たちはこの空気によって体を守られて日々を暮らしています。私たちは空気が無ければ呼吸ができないことは良く知っています。では、呼吸さえできれば真空の中で暮らすことができるでしょうか。例えば、国際宇宙ステーションで船外活動をする時、空気のボンベを背中に背負ってさえいれば、普通の作業着で船外活動をすることができるでしょうか。それが無理なことは船外活動をしている宇宙飛行士が分厚い宇宙服を着ていることからも良くわかりますね。人間は全身が空気で包まれていないと生きることはできません。真空の中に肌をさらすと、そこから水分がどんどん蒸発して行ってしまいます。高い山で料理をする時、水は100度以下の低い温度で沸騰してしまうので、おいしく調理できないという話を聞きますね。気圧が低いと水は低い温度で沸騰します。この気圧をどんどん低くすると真空になります。真空では加熱しなくても水は沸騰してしまいます。ですから私たちを包む空気は、単に呼吸のために必要なだけではなくて、大気圧というものすごい圧力で私たちの体全体を押さえ込んで、体から水分がすぐに蒸発してしまうのを防いでくれています。

濃い愛で私たちを守る神
 このように空気は私たちを守っていますが、普段の私たちはそんなことを全然考えていません。しかし昨日の高潮の被害などを見ると、そのことを思い出すわけです。そして私たちの多くは神様がいつも私たちを守って下さっていることを考えることなく普段を過ごしていることにも思いが及びます。
 けれども詩篇121篇の詩人は神様が私たちを守って下さっていることを、よく知っていました。7節と8節、

7 はすべてのわざわいからあなたを守りあなたのたましいを守られる。
8 はあなたを行くにも帰るにも今よりとこしえまでも守られる。

 神様は分厚く濃い愛で私たちを守って下さっています。この愛があまりにも大きいので、旧約の時代には、イスラエルの民が北王国と南王国の滅亡という災いを受けたということもできるでしょう。今回、そんなことにも思いを巡らしました。
 どういうことかというと、昨日の台風被害では強風による被害も甚大なものでした。それは空気が濃いからです。もし空気が薄ければ、被害はこんなに大きくはなりません。では空気が薄ければ良いかと言えば、そんなことはないということは先ほど話した通りです。空気が濃いのは私たちの体を守るためで、空気がなければ私たちは呼吸ができませんし、体の水分がすぐに蒸発してしまいます。私たちを守っているものは時に私たちに災いをもたらすことがあります。旧約の時代の神様の愛も似ていると言えるかもしれません。
 この関係を決定的に変えたのがイエス・キリストの十字架です。十字架の愛は決して人を滅ぼすことはありません。ヨハネ3:16のみことばが示す通りです。

ヨハネ3:16 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

 イエス・キリストの十字架以降、神の愛が人を滅ぼすことはありません。もし戦争などで多くの人が滅んでいるとしたら、それは誤った考えなどによって人が人を滅ぼしているのであって、神が人を滅ぼしているわけではありません。
 人が人を滅ぼしてしまうのは、私たちがまだまだ神の愛を十分に理解していないからかもしれません。大気圧の人体への恩恵のことが良く分かるようになったのも、ガガーリンがロケットで大気圏外の宇宙に飛び出すに当たって研究したからではないかと思います。また、大気圧をもたらす地球の重力が人の健康に及ぼす影響については、いま正に国際宇宙ステーションの無重力の環境で研究が進められている段階であり、まだまだ分からないことだらけではないかと思います。そのことを考えれば、私たちが神の愛のことをまだまだ知らないのも仕方がないことなのかもしれません。

おわりに
 私たちはもっと深く聖書を学び、神の愛への理解を深めて行きたいと思います。きのうの台風の被害で大気圧の力と恩恵を知り、そのようなことを思い巡らしましたから、きょうは皆さんとお分かちをさせていただきました。
 お祈りいたしましょう。
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